7月26日、TechCrunch Japanに『YouTubeがAlex Jonesのチャネルに罰を適用、ヘイトスピーチと児童愛護に関するポリシーに違反と』という記事が掲載された。

YouTubeがAlex Jonesのチャネルに罰を適用、ヘイトスピーチと児童愛護に関するポリシーに違反と

元の記事は、こちら。

YouTube punishes Alex Jones’ channel for breaking policies against hate speech and child endangerment


 GoogleがInfowarsのファウンダーであるAlex JonesのYouTubeチャネルに対して、児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーに違反したとして、4つのビデオが削除され、90日間ライブストリーミング(YouTube Live)を行うことを禁止した内容の記事である。

 一見すれば、有名YouTuberのチャンネルにペナルティを課したというだけの記事だが、そのペナルティが課せられる原因になった動画の内容は、『イスラム教徒に対するヘイトスピーチ』、『性同一性障害者などに対するヘイト』、『大人が子どもを地面に押し付け、「リベラリズムはこうやって防げ」と字幕表示された動画』であるとされている。

 私は現在、『YouTubeからヘイト動画をなくそう!』というキャンペーンを行っているが、違和感を覚えた。
 

 私だけではなく、YouTubeへ動画レポートを行っている5chのなんJ民の皆さんも、「これはおかしい」と声を上げている。


 何がおかしいのか。
 

 その記事の中で、


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Googleのプレス向け声明はこう言っている: “弊社には何年も前から、児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーがある。話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している。また弊社には明確な三振法があり、三か月以内に三度罰を受けたチャネルは閉鎖する”。
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と書かれている。




「話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している」

 

 

 

 

ということは、YouTubeの利用規約等にも明記され、YouTubeへ動画を投稿したことがあるユーザーは理解しているはずである。


 しかし、果たしてこの通りにきちんと行われているのか、という疑問の声である。


 これは実際に動画レポートを行っていなければ、一般のユーザーには分かりにくいかもしれない。

 いわゆる『ネトウヨ春・夏のBAN祭り』で、これまでに926のアカウントが停止され、428,636本以上の動画が削除された(7月27日現在)。

 この動画レポートの活動において、「これは完全にヘイトスピーチを含む動画である」ということで、動画レポートを出しているにも関わらず、動画の削除も動画の制限もなく、そのまま放置されている動画やチャンネルがある。

 そのようなチャンネルがあることは、動画レポートを行っている私も確認している。

 

 私が観ても問題がある動画、ということなのだが、未だに削除されることはない。

 また、すでにスリーアウトなのに、いまだにアカウントが停止されていない、いわゆる『ゾンビチャンネル』もあるようだ。


 記事に書かれている


「話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している」


ことが本当なのか、チャンネルによっては、そのポリシーを適用していないのではないか、ということ。



 ただ、今回の件に関して、私たちユーザーの動画レポートの視点と、YouTubeの審査&削除チームの視点が違うために起きているだけのことかもしれない。

 私たちユーザーには、YouTubeの審査&削除チームのポリシーは分からない。

 しかし、「話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している」のであれば、例外なく、全てのチャンネルにそのポリシーを適用すべきではないだろうか。