生い立ち-原宿ロックンロール!
13歳の夏、故郷の新潟からお袋と二人で千葉に引っ越して来た。
転校先の中学はヤンキーだらけで周りは皆パンチパーマの暴走族。
田舎者の俺はビックリさせられたよ、あの出立ちには。
でもあんまり格好良いと思わなかった。
ちょうどその頃、原宿の歩行者天国で「竹の子族」っていうのが大ブームっていうニュースを観た。
自分のスタイルを確立してなかった俺は「これかも!?」なんて思って早速見学に。
でも、何かが違った…。
せっかく来たんだからと歩行者天国をブラブラ歩いてたら、見つけちまったんだ。
その全てに秒殺された俺…。
鼓動が激しく高まり心臓はバックバグ。
それがロックンローラー族。
革ジャン&リーゼントの集団が、ラジカセから爆音で流れる音楽に合わせて見た事も無いイカしたダンスを踊ってて…。
日が暮れるまでずっと見てた。
気付いたら「仲間に入れてください!」って頼んでた。
「良いよ!来週、リーゼントでおいで」って。
それからの俺はロックンロールの虜だった。
朝から晩まで暇さえあればツイストを練習。
何処に行くにもリーゼント。
そうそう、お袋が宝物だったプレスリーのLPをくれたっけ。
入れてもらったグループは「リーゼントカンパニー」。
男女混合のチームで当時30~40人位のメンバーが居たと思う。
翌年にはチームのリーダーに抜擢された。
ツイストもダントツで上手くなってた。
死ぬほど練習してたもん。
もう遊びの領域を超えてた。
原宿ロックンロール族の中にも色んなスタイルの様々なチームが増えてった。
全国的な大ブームになったのもこの頃。
リーゼントカンパニーは男女混合だったんだけど、男だけのチームを創るべく解散。
1983年、関東各地から28名の不良が集結し「SPIDER」を結成。
初代リーダーに就任。
続く(かな?)