女性センターに相談してから、急展開を迎えることとなった。

 

警察が来ることになったのだ。警察を呼ぶほどではないと思っていたのだが、相談記録はあったほうが今後の為と思い承諾した。

 

少ししてから狭い部屋に男性警察官が3人も来てわたしはこんな大事になるなんて!とビビり気味ゲッソリ

 

警察の方も女性センターの方と同じような質問をしてきたので同じように答えていく。すると一人の署員が口を開いた。

 

『わたしは主にDVなどの相談を受けたりする担当をしています。ハルさんのお話を聞く限り、さんは自分のコントロールが出来ない、いわゆる危険な状態だと思います。』

 

『先ほど、GPSを持たされそうと言っていましたが、それは普通ではありません。わたしの経験上、もっとひどくなっていきます。これはわたしたちの考えなので、あくまでハルさんの判断に任せますが、今すぐに非難することをお勧めします。』

 

え・・・避難!?滝汗戸惑うわたしに他の署員も言葉をかぶせてくる。

『子供たちへのDVやハルさんへの行動、暴言はとても危険です。今日、非難は出来そうですか?』

 

突然のことに『そんなすぐに動けない。仕事も学校もある。もあと少しで帰ってくるかもしれないです』ガーンと伝えると、『とりあえず避難先の確保を始めます。家族の安全を優先してください。仕事も学校もまた行けます!』と署員の緊迫した空気感にわたしもこれは本当にやばいのだと気付き始めた不安

 

その時からメールがきた。『何時に帰ればいい?』周りの署員がざわつく。

さんはどこにいますか?その場所に署員を待機させるので決断するのは今かもしれません。後からでは遅いこともあるんですよ!』と真剣な顔で私を説得してくる。

 

とりあえずに『楽しんでね☆』と返信し、わたしは徐々にせまるの帰宅時間を気にしながら考えた。

今日帰って、これからもと暮らしていけるのだろうか・・・子供たちはどう思うか。わたしはどうしたいのか・・・。長く考えた気がした・・・

 

非難します』わたしは警察官にそう答えた。

この地獄のような日々から逃げ出すことは今しかない。に対しても情は残っていた。でもそれを上回るほどのこれまでの出来事がわたしを動かしたのだ。

 

警察官が呼んだ避難に同行する職員がすでに来ていた。事態は一刻を争うのだ。とにかく、子供たちを迎えに行き、必要最低限のものだけ取りに行きたいと言ったが警察官は家に行くのは危険だと止められた。

 

でも、長年一緒に暮らしていたへの情と恐怖心に支配されたわたしは一度でいいからとりあえず帰りたい。通帳だけでも!!と懇願した。警察官も少しだけですよと言い付いてくることになった。

 

の場所に見張りの警察官、わたしは子供たちを迎えに行く。

車のハンドルを握る手が震えていた。この決断が間違っていないと自分にいい聞かせながら子供たちの元へ車を走らせるのだった。