盗み聞き 片手に洒落た乳母車、片手に2~3歳の女の子。 一瞬のことだった。通り過ぎたその時に~ 「しあわせだよ」「こんな かわいいふたりが、パパの子供だなんて~」 青年のつぶやく声が かすかに聞こえた。 青年と、同じ気持ちを、味わった日の昔が、よみがえってきた。 独り言。って案外聞こえるものなのね。