WSJ紙の運営するMarketWatch.comという金融情報サイトには、複数の外部コラムニストがコメントを寄せているのですが、WSJ紙ならマトモなコメントが載っているのかと思いきや、“これぞ、まさにノイズ”というレベルのいい加減なコメントが満載です。
最近流行っているのか、よく出てくるのが、チャートの形状を過去のチャートに重ね合わせて、“過去の再現”を想起させるタイプのコメントです。
昨年末に出て、よほど傑作だったのか、今年に入ってからも何度か記事に取り上げられたのが次のチャートです。1928年から1929年の大暴落にいたるチャートの形状と、2012年下半期から今年の年初にかけてのチャートの形状がそっくりだという話です。もちろん、1928‐1929年のパターンにならえば、今年は“大暴落か”という話になるわけです。
一方、最近の記事に登場したのは、1936年~1960年のチャート、1969年~1992年のチャート、2003年~現在までのチャートを持ち出したものです。これらの期間の最安値を基準にチャートを並べるとこれまた非常に形状が似ていて、過去の動きに倣えば、現在の相場はまだ序の口の段階で、さらに3倍以上もの上値があるというのです。
が、しかし・・・ こうしたチャートの類似にはほぼ間違いなく全く意味はありません。とはいえ、“もしや”と思わせる直観的なメッセージ力があって、人間の心理に響いてしまう可能性があります。投資とはノイズとの戦いなのだということを実感させられます。

