『その気になったら。また声かけてよ』
 
え...脱ぎ捨てた服を、何事もなかったように身に纏いながら
 
『じゃぁね』
 
視線も合わさずに。あっさりと、部屋を出ていってしまった。伸ばした手を、虚しく見つめる。そんなつもりじゃ...なかったのに...
 
 
『お!いたいた!』
 
ドンへ!遠くから。大きな声で呼ばれた
 
『今日、飲み会あるんだけど。ど?』
 
どって...世話好きなヒョンは。こうした集まりに、よく誘ってくれる。酒は得意じゃない。それに。話すのも...
 
『ヒョクチェが来るよ』
 
ほんとに!ヒョンが。にんまりと片えくぼをへこませる
 
『行く!行く!絶対!』
 
ヒョンが。興奮をなだめるように、頭をなでてくれた