KH side

 

 

『久しぶりに飲まね』

 

それだけのはずだった

 

『次、これね』

 

何で野郎同士で飲んでるのに、ゲームなんてしなきゃいけないのか...罰ゲームなら、一気飲みとか爆弾酒でいいだろう...はぃはぃ。馬鹿らしいと思いながら。根が真面目なので。しぶしぶ、虎っぽい手袋をはめる

 

『はは。でかい図体の割にかわいいな』

 

鳴いて!鳴いて!がぅがぅ。ひゃっひゃっひゃっ...こいつら...欲求不満かよ...

 

『失礼するよ』

 

あ。イ・ドンヘ先輩!え...聞きなれた声に振り向くと。そこには真顔のドンヘヒョン。

 

『だいぶ飲んでるみたいんだね』

 

へへ。楽しいですよ。先輩も一緒にどうですか?いや。俺は結構。きっぱりと。すっと。俺の腕をとる

 

『キュヒョンが調子悪いみたいだから。連れて帰るね』

 

え...あ...ヒョン?有無を言わさず。ずんずんと引きずっていく。しっかり、俺のリュックも抱えて

 

『あ、あの...』

 

まだ、金も払ってない。しばらく歩くと。ぴたっと足を止める。そして、大きくため息をついた。まだはめたままだった、手袋を引き抜く

 

『こんなのかわいいの晒して...』

 

何かあったらどうするの。何かって...あるはずないじゃん。仲間内で。飲んでるだけで...

 

『じゃぁ、これは何?』

 

俺の目の前に。スマホを突きだす。は...歪んでいた映像が、突然クリアになる。え!?

 

『な、な、な、何これ!』

 

そこにあったのは。さっきの飲み会の動画だった

 

『あの中の誰かが、配信してたんだよ』

 

間に合ってよかった。そうだ...飲み会とは言ったけど。どこでやるとかまでは言ってない。動画に気づいて。あわてて探しに来たのか...相変わらずすげぇな。このひと...

 

『通報しといたけどね』

 

ハラスメントだって。はぁ...誰だよ、まったく。楽しく飲んでたのに...

 

『キュヒョンはかわいいんだから。気をつけてよ』

 

眉毛を下げて。俺の手をしっかり握る

 

 『うん。わかった』

 

ごめん...かわいいかどうかはともかく。さすがに勝手に配信とかしちゃうやつらとは、つるみたくない

 

 『キュヒョンは悪くないよ』

 

大丈夫だから。でも...悪いと思うなら...

 

 『罰として。俺の前で、これはめて虎になりきること!』

 

え...あー。たのしみだなぁ!うきうきと。スキップでもしそうな勢いで...

 

ちょ...ちょ...ちょ...ヒョン!?だ、誰か!?助けてーーー!?

 

 

 

@tving

@Twitter

※画像お借りしましたm(_ _)m

※展開の強引さはご容赦ください←とにかくとらぎゅが書きたかっただけ

※きのーの更新です