DH side

 

 

『あの店』

 

ヒョクチェがバイトしている、コンビニを指差す。シウォンは。つるりと顎をなでると。おもむろに店の前のショーケースを開けて。アイスを何本か取り出した

 

『お前はここにいろよ』

 

え...入りたくないんだろ。入りたくないとゆーか...働いてるとこは...見てみたいんだけど...いらっしゃいませなんてゆわれたら。絶対かわいいもん

 

『待ってろ』

 

ドアを押して。さっさと店内に入ってしまった。こんなことするなんて...あいつ、何かんがえてんだろ...片づけられていた、テーブルと椅子を出して。座ろうとしたとき。シウォンが店から、出てきた。何か、はやいな...

 

『いないよ』

 

え...いないって...ここでは働いてないってさ。え...ほら。アイスを手渡されて。シウォンは、パッケージをはがしながら。俺が並べた椅子に座った。早く食えよ。溶けるぞ

 

『じゃぁ...あっちの店かな...』

 

俺が、聞き間違えたのかもしれない...コンビニなんて。あちこちにあるんだから

 

『そんなに、掛け持ちしてんのかよ』

 

あ...うん...そうみたい。何のために?何のためって...それはもちろん...シウォンにはわかんないんだ。金に苦労しないやつには...

 

『俺の勘違いかも』

 

ここじゃなかったんだ。他、あたって見ようぜ。ヒョクチェが。ちゃんと働いてるところを。こいつに見せてやりたかった

 

『それより』

 

もっといいところに行こうぜ。シウォンが。すっかり溶けてしまったアイスを。自分のゴミと一緒に、ゴミ箱へ放りこんだ

 

 

 

 

《つづく》

 

 

@navernow

※画像お借りしましたm(_ _)m

※きのーの更新です