『ヒミヌナ!』

ばたばたと、ウミが飛びこんできた

『チョミが帰ってくるって、ほんと!?』

『ちょ、ちょっと。く、苦しいって...』

首に巻きついた、ウミの腕を引きはがす

『そんなに騒ぐこと?』

だって。久しぶりだよ。チョミに会えるの

『よく、ビデオ通話してるじゃん』

そうだけど...やっぱり。顔を見て、話したいんだもん。ぷっくりしたくちびるを、とがらせる

マンネのチョミは、隣りの国に留学していて。歳がちかいウミはさみしがって。メッセージのやりとりだけでは飽きたらず。こっそり深夜に。電話をしていることがある。ばれないように。布団にもぐって。ばればれだけど。声は潜めても。次の日の朝。明らかに、目と顔がむくんでるから

そのとき。インターホンが鳴った

『あれ。もしかして、もう帰ってきた?』

え...そんなわけ...止める間もなく。ウミが玄関へ急ぐ

『どちらさまですかぁ』

《わたしー》

え...その声は...

『呼んでないのに、帰ってきた...』

『何、そのブサイクな顔は!ヌナが、せっかく帰ってきたのに』

ふくれながらも。ウミがハグしているのは、長姉のトゥミで。せっかくウミと静かに暮らしてたのにな...明日から、いや。いまからの。騒がしい生活が頭に浮かんで。ヒミはこっそり、ため息をついた


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※三姉妹の予定が四姉妹に( ´艸`)
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