※まるっきり映画エゴイストのパロディっぽい感じになりますm(_ _)m
 
 
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ジョンス side
 
 
『パクPD。会議の時間が変更になったそうです』
 
そう。ありがとう。それなら、少し時間があるな...コーヒーでも飲むか...スマホを持って、立ちあがろうとしたとき
 
『お疲れさです!』
 
朗らかな声が聞こえてきた。
 
『郵便です』
 
通路側のアシスタントがそれを受け取って。元気だな...最近、よく見る顔だ。総務あたりのバイトなんだろう。ありがとうございます。礼儀正しいし、笑顔がかわいい。あんな子が部下にいたら...いやいや。何、考えてんだ、俺
 
『ヒョン』
 
お、シウォン。ビルの下にあるカフェで。後輩PDに、声をかけられた
 
『あの番組、視聴率いいらしいな』
 
気にしてくれてるんですね。ありがとうございます。濃い顔を綻ばせて。気にするも何も。シウォンがいま持ってる番組は。俺の番組が打ち切りになって、始まったんだ。俺の番組だって、視聴率は悪くなかった。ただ。シウォンの方が。スポンサーが強力だっただけで
 
『丁度、良かった』
 
少し話しがあって。話し?何だよ。急に、声をひそめて。ちょっとおもしろいとこ、見つけたんですよ
 
『たまには、遊びに行きませんか』
 
おもしろいって...くく。わかるでしょ。思わせぶりに。片目を閉じる。公にはしていないけど。シウォンも俺も、同類で
 
『悪い。忙しいんだ』
 
ヒョン。少し、咎めるように。そういう時こそ、楽しまなきゃ
 
『また連絡しますよ』
 
ぽんっと。肩を叩くと。オーダーしたエスプレッソを手に、店を出ていった
 
 
《つづく》
 
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