※全あめ限は回避しました(笑)
※今月もよろしくお願いしますm(_ _)m
 
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ドンへ side
 
 
俺を、この業界に引き込んだ映像監督が。本格的な映画を撮るらしぃって聞いて。要は。露出なしの。端役でも。声がかからないのが、寂しかったし。口惜しかった
 
『お前さ、そろそろ本業に戻ってもいんじゃないの』
 
次の撮影のときに。え...一瞬、こころが沸きたった。もしかして...それが伝わったんだろう
 
『あ、俺じゃなくてさ』
 
俺じゃだめだよ。そんな...全開で否定しなくても...
 
『俺とお前だとさ。やっぱり、キワモノに見られちゃうから』
 
そういう売り方もあるけど。お前のためにならない
 
『でも俺...チョイ役でも、全然ダメで...』
 
あの頃はさ...
 
『お前、顔しか見せようとしなかっただろ』
 
え...それを利用したのは俺だけどさ。でもいまは。顔だけじゃない、お前自身の見せ方を知ってる。いろんな見せ方ができる。なおかつ、相手の見せ方も心得てる。それはなかなかの武器だと思うよ。監督...
 
『知り合いにさ』
 
お前を撮ってみたいって、やつがいるんだ。オムニバスの短編だけど。一応、主役ってことになるし
 
『これ、こいつの作品』
 
カバンをがさごそと探って
 
『とりあえず。作品、観てさ。興味あったら、連絡して』
 
はぃ...ありがとうございます...差し出されたDVDを受け取った
 
やるだけ...やってみるか...
 
 
 
《つづく》
 
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※きのーの最終更新です