ドンへ side



『あぁ、重かった』


とんとんと。腰を叩くと。大袈裟ですね。キュヒョンが苦笑いする


『あのシウォンが。目を回して、倒れるなんてな』


そうですね。簡易的に作ったベッドの上に。ぐったり投げだされた、巨体を見下ろして


倒れたときはあわてたけど。大事はないとわかって。キュヒョンと顔を合わせて。爆笑してしまった。緊張してたんだろうな...


『ずっとひとりで、百面相してて』


思いだしたのか、キュヒョンも口元をおさえる。それにしても...


『よくわかったな。俺だって。名前が同じでも、気づかなかったのに』


わかりますよ。キュヒョンが。シウォンの腕をすっとなでた


『見た目が変わっても。なんて言うか...雰囲気は変わってなかったし...』


ずっと...見てましたから...そうだな...キュヒョンの言葉に。胸が痛んだ


『あのときは...ほんとに悪かった』


俺が、余計なことしたから...鈍感なシウォンにイラだって。俺とキュヒョンがつきあってるってウワサをながしたら。焦るんじゃないかって...予想通り。自覚はしたけど。あっさり身を引きやがって...ううん。ヒョンのせいじゃない


『俺だって。見てるしかできなかった...ちゃんと。伝えればよかったのに...』


でも。縁は切れてなかったみたいですね


『こうして、また。会えました』


最高のタイミングで。くく。シウォンにとっちゃ。最悪だろうけどな...で。どうするんだ?


『そうですね...無理なダイエットは、勧めたくないですけど...』


そうじゃねぇよ。え?キュヒョンが、きょとんとして。こいつも、真面目だな...シウォンとさ


『これから。どうするつもりだ?』


あぁ...頬に手をあてて。少し考えて


『とりあえず...目を覚ましたら。再会を祝して。三人で、乾杯といきましょう』


ゆっくり、始めることにします。トレーニングと同じで。さすがに、逃げはしないでしょうから。そうだな...


『俺がトレーニングについて。こんな背中にしてやろうか』


がばっとシャツを脱いでみせた


『結構です』


冷静に。ちっ。自慢なのに...俺じゃだめなんだったさ、シウォン。今度は素直になれよ。ゆるやかに上下する、そのぽっこりした腹を。つんつんとつついた



《完》


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※きのーの最終更新です