ヒョクチェ side



ってぇ!腰に衝撃をうけて、目が覚めた。何だ...?さすりながら起きあがる。と...


『いってぇぇぇぇぇ!』


どたん!とゆー音と共に。俺よりはるかにでかい声で


あ、ドンへ!あわててベッドの下を見ると。パンイチのドンへが、同じく腰をさすっていた


『大丈夫か!?』


手をさしのべた俺を見て。ぽかんと口をあける


『ぇ...い、イ・ヒョクチェ...』


状況をのみこめずに。目をぱちぱちさせて。きょろきょろと周りを見まわす


『ここ...何で...』


えーと...それは...と...


『お前が...酔って寝ちまったから...重たいの抱えて、選んでる余裕はなかったんだよ』


嘘ではない。そ、そーなんだ...で、でも...


『何で俺...ハダカなの...』


いまさら。布団をかきよせて、胸に抱く


『お前が、勝手に脱いだんだよ』


それは事実だ。アツいって...そか...


『何か迷惑かけたみたいだな。ごめん』


いや。そんな...こと...ねぇよ...戸惑う俺を前に。がさがさと、シャツやズボンをかきあつめる


『帰るのか』


『あ、うん...ジム行かなきゃ...』


ジム?朝っぱらから?


『二日酔いは?平気か?』


『うん。運動すれば抜けると思うし』


はぁ...そーゆーもんか...


『じゃぁ、また...』


シャツのボタンもろくにはめずに。曖昧につぶやいて。カバンを抱えて。逃げるよーに、部屋を出ていってしまった


またって...何だよ...


ひとり残されて。おーきくため息をついた



《つづく》


※きのーの最終更新です