俺の首筋がじっとりとしめったころ。よーやくドンへは身体を離した。ぐずぐずと鼻をならして


『ひょく...』


うるんだ目で俺を見つめる


『ヒョク...学校に戻りたい?』


え...ドンへが口にした、思いもかけない言葉に驚愕する


『休学してるんでしょ?』


ど、どーしてそれを...調べたよ。たぶん、シウォンが知る前に。え...ヒョクチェが。何であんなに必死にバイトしてるのか、気になって...そーだったのか...ヒョクが何も言わなかったから、黙ってた。うん...


『借りてるお金も、だいぶ返せてるみたいだし』


うん...お前のおかげだ。お前が。俺を、マネージャーにしてくれたから。ほんとは...ほんとはこのまま、つづけてほしーけど


『せっかくがんばって入った学校じゃん』


ん...でもそれをダメにしたのは自分なんだよ...


『ちゃんと卒業して...俺んとこ、かえってきて』


俺の肩にあたまをのせる。俺、待ってるから...ドンへ...


『学費のことがまだ心配なら、俺が先行投資するよ』


復帰したとき、タダ働きしてくれればいいから。おぃ...そこは出世払いだろ!へへ...


そんでさ...お願いがあるんだけど...わんこのよーな目で。俺を見上げる


『一緒に暮らそ!』


『何でだよ』


だって!俺、ヒョクに会えないと!元気がでない!知らねーよ!ひょくぅぅぅぅぅぅぅ!



《つづく》


※きのーの最終更新です