※小学生だったひょっくんが。あっとゆー間に高校生になりました←


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ドンへ side



『ただいま』


ドアを開けたけど。電気も点いてないし。返事もないし


『ヒョクチェ?』


まだ帰ってないのか...スマホを見る。連絡はないな...おそくなるときは、かならず連絡するよーにゆってるのに...



小学生だったひょっくんは。高校生になって。もう自分のことを、ひょっくんなんて呼ばないし。俺にも呼ばせてくれない。もちろん、送迎もしなくなった。週に何回か、ひとりでシウォンの研究所に顔を出す


俺も。定期的に検査は受けているけど。まだ明確なアルファの兆候は見られない。やはりベータのままなんだろーか...あのときの。あの感覚は...錯覚だったんだろーか...



昨日の残りのチゲを温め直して。卵とテンジャンを追加して。ソーセージを焼いて。それでもまだヒョクチェは帰ってこない。そろそろメッセージ、送ってみるか...すぐに返信があった


《ひとつ手前のバス停で降りて。歩いてる》


ひとつ手前?何かあったのか?途中まで迎えに行くことにした


『ヒョクチェ!』


ドンへ?びっくりしながらも。ちょっとほっとした顔をした。歩いてきたからか、汗びっしょりで


『暑いのに。わざわざ歩くことないだろ』


顔の汗をふいてやる。いつのまにか。身長もおなじくらいになった


あー。ん...バツの悪そうな顔をする


『ちょっと絡まれて...』


え...大丈夫か!うん...逃げたし。どんなやつだよ。何かされたか?ううん。へーき。そーゆーときは連絡しろってゆってるだろ。あー...うん。大丈夫かなって。ぺろっと舌を出す


俺たちが護りすぎたせーか。ヒョクチェは、危機意識に欠けるところがあって。たびたびこーゆーことがあるのに


《オレだってオトコだしさ。鍛えてるし》


いつもそーいってわらうけど...とりあえず


『ちゃんと先生には報告しとけよ』


ヒョクチェは、シウォンのことを先生と呼ぶ


『えー』


不満げに。口をとがらす。えーじゃない。あたまをこつんとこづく。もー。わかったよ...


『腹へったー。はやくかえろ』


ころっと表情をかえて。俺の腕を引っ張った



《つづく》


※きのーの最終更新です