シウォンに...キス...?ドンへはあーいったけど... 


『何だ?』


いや...別に...あわてて顔をふせた。すぐあかくなるから。何でドンへは、あんな簡単にできるんだろ...やっぱり慣れてるからかな...


それに、ドンへとは同じよーな身長だけど。シウォンとはだいぶ差があって。俺の目線は、ちょーどシウォンの口元辺りで。自然と視界に入るから、こないだから気になって仕方ない。キスするとなると背伸びしなきゃなんないし...だからといって、まわりにひとがいなくて。座ってて。なんてタイミング。そんなにあるわけなくて...


《考えすぎなんだよ》


お前が考えなさすぎなんだよ...うらやましーわ...あーもー...いちおー周りを確認する


『シウォン...』


ん?振りむいたそのくちびるに自分のを押しあてた。シウォンのおっきな目が。これでもかってぇくらい見開かれる。ってことは...俺も目ぇ開いてんのか!こーゆーときってやっぱり閉じるべき?


急に恥ずかしくなって。あわてて離れよーとしたのに。後頭部をがっとつかまれて。んん...くちびるごと、食われんばかりに咬みつかれた。う...うそ...先にしたの、俺だけど...とまどってるうちに、アツい舌がねじこまれて。口ん中で暴れまわる。い、息ができなぃ...こーゆーとき、どーやって息すんの!


どーにも苦しくなって、ぽかぽかとシウォンの胸をたたく。よーやく解放されて...あ、わりぃ...ちょっとがっついた。ちょっとどころじゃねーわ!肩で息をしながら。ばくばくする胸をおさえる


『ありがとう。とてもうれしい』


そーいって。俺のあたまを抱いた



《つづく》


※きのーの最終更新です