『はぁ!? 俺とシウォンがデキてるはずねーだろ!』


わかってるよ、そんなの。ドンへの剣幕に、思わず仰反る。ウワサだよ。ウワサ


『ちょっと仲良くなるとこれだからなぁ。オトコでもオンナでも』


ため息をつきながら。ひじをついた手にあごをのせる。それはな...お前らがイケメンだからだよ...それよりさ。ころっと表情を変えて


『ヒョクはどーなんだよ』


どーって...シウォンのこと!答え、出た?いや...なんだよー。まだかよー。つまらなそーにくちをとがらせる


『だったらさ...』


俺はど?は...?だからさ


『俺がヒョクのこと好きっていったら...』


ヒョクはどーする?急にまじめな顔になって。な...


『何、バカなこといってんだよ。俺たち、友だちだろ』


そーだよ。友だちだよ。でもさ。シウォンに告られたってきいて...なんかもやもやして...それで、思ったんだ


『俺も。ヒョクのこと、好きなのかもって...』


え...ゆらゆらと目がおよぐ。そ、そんなの...考えたことねーし...じゃぁ考えてよ。ま、待てよ...俺、シウォンのことで、いっぱいいっぱいだってのに...


『ヒョク...』


ドンへのイケメンが急にどアップになって。ふにっとした、やわらかな感触と共に...


『どぉ?』


え...ど、どぉって...


俺...いま...キスされた...?



《つづく》


※え、うね?(笑)

※本日のラインナップ