地方にロケに行くことなった。こーゆーの初めてだから、ちょっとワクワクする。ロケバスってなんかたのしそーじゃん。結局、スケジュールの関係で。あとから合流するとこになったんだけど


長距離を運転するのははじめてだったから。ちょっと緊張したけど。ドンへはドライブ気分で、サービスエリアに寄りたがって。トッコッチやらとうろもこしやらを買いこんで。ご機嫌だった


ホテルについて。フロントで鍵を預かって


『ドンへさん。行きますよ』


ロビーのソファに座っていたドンへに声をかける。人前では敬語、さんづけ。荷物も持つ。ドンへはいやがったけど。そこは俺のケジメとして。エレベーターに乗ってから。疲れたろ


『明日は朝から撮影だから、ちょっと休め』


うん。ふわぁ...ねむそーにあくびをする。ドンへの部屋の鍵を開けてやって。スーツケースを隅に置いて


『俺は下の階だけど。なんかあったら呼んで』


えっ!さっさとベッドに寝ころんでいたドンへが。がばっと起きあがって


『部屋、一緒じゃないの!』


うん。鍵、ふたつもらったし...


『ここでいーじゃん!ツインだし!』


への字のくちをして。そーだけど...そんな必死になんなくても...


『やんなきゃなんないこともあるしさ』


それはほんと。本人はオフでも。マネージャー仕事がないわけじゃない。夕メシんとき、声かけるからさ。うん...外、出るなら教えろよ。うん...


ものすごーく不満そーなドンへをおいて。部屋を出た



《つづく》



※きのーの最終更新です