泣きつかれて。ドンへはぐずぐずしながら眠ってしまった。タオルをあっためて、顔をふいてやって。おでこにくちづけて、あらためて抱きしめる
浮気したのかって、責められたほーが。まだましだった。シウォンにも話せなかったんだろーな...シウォンが知ってたら...とっくに吊しあげられてたはずだ。俺が。文字どーり
俺がお前を手放すと思うか?こんなに長く一緒にいるのに、お前はまだ俺を信じてなかったのか?いつか俺が離れていくと思ってたのか?それが俺のためだと?
翌朝。ドンへのまぶたは見事に腫れあがって。講義がなくてよかった。そうつぶやきながら、うすい色のサングラスをかけて、学校に行った。最近は、教授の代わりに教壇に立つこともあるらしい
シウォンに電話した。聞いてはいるだろーけど
《それで...わかったのか?》
わかったこともあるし。わからないこともある。ますますわからなくなったことも...
《わからないなら...》
向きあえばいぃ。ん。そだな。でも...何かあったとき、ドンへが俺を頼るのは許してやってくれ。逃げ場がないと、あいつもきついだろ
そうならないことを...祈るよ
しばらくして。あの後輩から告白された。大切なひとがいるから。そう断ると。さみしそーにわらって。わかってはいたんですけどね...ちょっと夢みちゃいました
《うらやましいです。先輩にそんなに想われてる、そのひとが》
『ふたりで行くの、久しぶりだねー』
会社帰りにドンへと待ちあわせて。母さんに会いに行くことにした。今ごろ気合いをいれて、料理を作ってるはずだ
ご機嫌で歩く、ドンへの手をつかまえる。ドンへは俺を見上げて。ふにゃっとわらって。その手を握りなおして。ぶんぶん振りながら、歩きだした
そーやって俺らは歩いていくんだ
きょーもあしたもその先も
もっと...もっと...
《続々 Wings 完》
※お話し部屋開設一年記念、終了です。おつきあいありがとーございましたm(_ _)m
※Wingsはここで一旦落ちつきます←たぶん
※きのーの最終更新です