夕食の時間になったので俺たちはかえることにした
 
『あんまりおいしくないんだよな...』
 
つぶやくキュヒョンくんのあたまを、付き添いの彼がこづく。そんなこと言ってたら大きくなれないぞ
 
『キュヒョンくんはおっきーよ』
 
おともだちの中ではいっちばん。ふふ。そうか。人差し指をつきだしたヒョクチェのあたまをなでた
 
なかなか手をはなさないふたりにこっちが泣きそーになりながら。またくるね。またきてね。よーやく病院を後にした
 
はしゃぎつかれたのか、かえりのバスでヒョクチェは寝てしまい...うーん...タクシーにしとけばよかった...
 
降りるときにおこしたけど、あるきたくないのかその場にしゃがみこんでしまって...しょーがないか...よいしょっと。あったかぃヒョクチェを抱っこして
 
自分をはげますためにもちーさな声でうたいながらあるいてたら
 
ぱぱ...ん...どした?ヒョクチェ。あいす...くくく。コンビニに気づいたのか...ん。アイス買ってかえるか。うん...
 
やっぱり俺はヒョクチェにあまいな...
 
《社長は甘すぎるって、子どもがいる社員に怒られるんですよ》
 
シウォンさんもそう苦笑いしていた。俺もそうだ。俺のオンマやヒョクチェのハルモニのほーがよっぽどきびしぃ。でもものすごくたすけられている
 
シウォンさんとは、おない年で、おなじシンパパで、おない年のオトコの子がいて、よく話すよーになったけど。何か通ずるものを感じとっていたのかもしれない
 
俺も...
 
俺もヒョクチェとは血がつながってないから
 
 
《つづく》
 
※きのーの最終更新です