『⌘ パラレル Falling blossoms 29 ⌘』『⌘ パラレル Falling blossoms 28 ⌘』『⌘ パラレル Falling blossoms 27 ⌘』『⌘ パラレル Falling blo…リンクameblo.jp

 

 

 

 

『弟にさわるな!』

 

ジョンスヒョンにぐっと腕をひっぱられておもわずよろけた。ひ、ヒョン?

 

なんもしちゃいねぇよ...近づくなって言ったはずだ!肩をいからせてヒニムににらみつける

 

『まったく...弟おもいなこったな』

 

『あたりまえだ!ドンへは俺の弟だ!』

 

あのときは...ただ見送ってしまったけど...いまはちがう。ドンへは俺が守る!

 

あのとき?いまは?なんのこと?

 

『ひ、ヒョン...何が...』『お前は黙ってろ!』

 

やめろよ。ヒニムがさえぎろうとした手をはねのけて、俺を背中にかくすよーにして前にでる

 

『守るって言ったわりに、ずいぶん弟につめてぇじゃねぇか』

 

お前には関係なぃ。お前も大事にしてんだろーが...俺にとっても大事なんだ。わかるだろ。わかるもんか!だいたい、何の権限があってお前は...いいかけたヒョンを

 

『権限?』

 

ヒニムが眉をひそめる。言わせたいのか?

 

『言ってもいいのか?』

 

かわいい弟の前で。ヒニムの低い声に、ヒョンがぐっと言葉をつまらせる

 

『と、とにかく!二度と弟に関わるな!』

 

ひ、ヒョン!ま、まって!ヒニム!いいから来い!

 

ジョンスヒョンの腕をふりはらえなくて。ひきづられるままふりむくと、ヒニムはかなしげにほほえんでいて。俺に背をむけた

 

 

《つづく》