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ドンへ side
 
 
あ、電話だ。ちょっとごめんね。ジョンウンさんがスマホをもって部屋をでた
 
うまいか?はぃ...どれもはじめてで...もっとくえ。俺もジョンウンもつまみ程度あればいいから。はぃ。ありがとうございます
 
ちょっとかんがえて箸をおいた。ジョンウンさんがいなぃいまがチャンスかも...
 
あの...ん?ヘンなこときくよーですけど...なんだ?
 
『タトゥー...ありますか?耳のうしろら辺に...』
 
一瞬、目の色がかわった。気がしたけど...すぐにふっと息をはいて。あるよ。よくしってるな
 
『あの...ドラマの撮影のとき...弟が見たらしくて...』
 
弟?あぁ...最前列でにぎやかだったやつか。なかなか目がいーな。気になるか?
 
気になるとゆーか...俺もおなじよーなところにあって...おっきな目をさらにおっきくする。うしろをむいて髪をかきあげた。めったに自分からは見せないけど...へぇ
 
『だから髪の毛にさわったとき、いやがったのか』
 
わるかったな...あ...いぇ...。むかしからか?俺にもよくわかんなくて...いつからか...誰がいれたのか...そうか...くぃっと紹興酒をのみほす
 
『何かねがいを込めたのかもな』
 
え...希望の《希》だろ。それ。あ...そか...
 
それで...あなたのは...俺のか?手酌で紹興酒をそそぐ。こっちこいよ。自分でたしかめてみろ。おっきな目でぐっとみつめられて。席をたってヒニムのうしろにまわる。ウェーブした髪をそってわけて。あ...
 
『ロゼットだよ』
 
太陽のシンボルだ
 
 
《(23)につづく》
 
※きのー最終更新です