ドンへ side
『おつかれさま。乾杯!』
グラスをもってる手がぷるぷるしだしたころ、よーやく乾杯にたどりついた
三日間のイベントが無事おわった。もちろん成功裡に
オーナーからのケータリングとドンヒヒョンのまかないでひと息つく。ジョンスヒョンたちはワインなんかのんでるけど。俺は酒が苦手だからコーラで
あしたは店がやすみだから。飾りの撤収なんかはあしたやることになっていて。きょーはもーゆっくりすることにして。酒も話しもはずんでる
『リョウク、大活躍だったな』
みんなが口々にリョウクのうたをほめる。ミニスカサンタでの愛嬌たっぷりの《恋人たちのクリスマス》も。しっとりうたいあげた《ホワイトクリスマス》も。俺が伴奏した《Christmas calling》も。ジョンウンさんとのデュエットも
さすがに喉がつかれてきたと、ひたすらのど飴をなめながら
そろそろ〆よーか。ジョンスヒョンがまた演説をはじめそーになったとき。ジョンウンさんがみんなの輪からすっとはなれて。マイクスタンドの前にたつ。アカペラでうたいだしたのは《きよしこの夜》その美声にみんながうっとり聴き惚れる。リョウク...目がハートだぞ...
『さ!片づけは明日にして帰ろうぜ!あまってるくいもん、持って帰っていいぞ』
ドンヒヒョンがくばるフードパックにみんながむらがる。俺もあしたたべる分くらぃをもらった
『ジョンスヒョンたちと飲みいくけど、お前もくるか?』
ドンヒヒョンにさそわれたけど、のめないし、三日間ずっと大騒ぎの中にいたから、ちょっとひとりになりたかった
でも...いざひとりになってみると。自分がさみしがりやなことをおもいしる
だから俺はあの店から離れられないんだ
来年のクリスマスはどこで何をしてるんだろぅ
そんなことをかんがえた
《(12)につづく》
※本日のラインナップ