※ドンへ、シウォン入隊中 ヒョクチェ入隊直前です
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ドンへ side
ヒョクチェの訓練所入所日がきまった
その前に会いにいく。カトクがあって
ヒョク!
ふりむいたヒョクチェがにっこりわらってかぶっていたキャップをとった
あ…
『忠、誠!』
二年間おんなじあたまなんてたえらんねー、とわらっていたヒョクチェが
いまのうちだからなってこないだまで金髪だったヒョクチェが
丸坊主で俺に向かってぎこちない敬礼をしてみせた
あっとゆーまになみだがあふれる
ばか…なくなよ。軍人さんが
でも…だって…
後輩たちに見られたらはずかしーだろ?上兵なんだから
ん…ごめん…
ほら、なきやめ。いつもみたいに俺のなみだをほそい指でぬぐってくれて
この手が…このきれーな手が泥だらけになるんだな…硝煙の匂いがするんだな…
やり直し。俺の肩をぐっとつかんでまっすぐ立たせる
そして自分も直立して
『イ・ドンヘ上等兵に敬礼!』
忠、誠!
俺も鼻水すすって息をととのえてヒョクチェの敬礼にこたえる
もーちょっとひじあげないと…なんて先輩風ふかしながら
シウォンんとこは《必勝》なんだよな
あぁ、そうだね。海兵隊だから
休暇でお互い軍服のときはいちおー敬礼しあう。シウォンの軍服姿はほんとにかっこぃかった。職業軍人みたぃで
シウォンに会ったの?
あ、うん。ちょーど休暇だったみたいで。俺がたちあうってついてきた
ついてきたって…坊主にするとき?
そ。ふーん…
あたまをこつんとこづかれる
『そんなさみしそーな顔すんな』
お前だってひとりでいいってさっさといっただろ
そーだけど…
あたまばっかみんなよ。ヒョクチェが苦笑いする
ん…でもなんか目がはなせなくて…
俺んときはヒョクチェがずっとあたまをなでていた。その気持ちがいまならわかる
そろそろ時間だな
うん…
『次に会うときは先輩、後輩だな』
そだね…
俺が転役するまでは、会ったり連絡とったりがいままで以上にむずかしくなる
でもヒョクチェもおなじ環境でがんばってるとおもえば、のこりの日々もやりすごせそーな気がしていた。シウォンだって
ヒョクチェんちにかえればおかーさんがいるし。ヒョクチェがいなくてもヒョクチェの部屋でねむれる。ヒョクチェをかんじながら。ヒョクチェを思いながら
見送り、いきたかったな…
なんだよ。俺も行ってないだろ。でもありがとな
やっぱりあたまがさみー。キャップをかぶりなおして。じゃぁ…
忠誠!
さっきよりもかっこがついた敬礼をして
俺はその背中がみえなくなるまで立ちつくしていた。なきそーなのがバレないよーに…
《おわり》
※かいてから時系列があわなくなることにきづきました…
※かいちゃったのでスルーします…←
※きのーの最終更新です