いつのまにか眠っていたらしい
スマホが鳴っていて目が覚めた
シウォンだ…
メッセージの履歴が…
《カバン持ってきたから気づいたら連絡くれ》
そーだ
財布とスマホはポケットに入ってたけど、カバンをそのまま置いてきちゃったんだ…
まだいろいろ整理がつかない…あいたくない…顔見たらひどいことゆっちゃいそーで…
管理人室にあずけててもらおぅ
そーメッセージをおくった
スマホを放って、ベッドにうつぶせんなってうだうだしていたらインターホンがなった。しかたなく起きだすと…
え…モニターにうつるのは…シウォン?
どーやって…
ドンへ…開けてくれないか…
いつもどーり平静に…
シウォンのことだから騒ぎたてはしないだろーけど…観念して深呼吸をしてからドアをあける
すき間からのぞけるくらいにしかあけなかったのに、急におーきくあいてシウォンがすべりこんでくる。カバンをげた箱の上におくと俺をだきしめた
シウォンの匂いにつつまれる
は、はなせ!
ごめん、ドンへ…謝ってすむことじゃないのはわかってる…でも、ごめん…
シウォンの腕にちからがはいる
このままじゃ…このままじゃだめだ…
はなせよっ!あばれるよーにシウォンの身体をふりはらった
ドンへ…
シウォンをにらみつける
あのひとと…
『あのひとともシタのかよ…』
シウォンが眉を下げる。このうえなく
『あのベッドで…シタのかよ…』
なんであんなこと…
なみだがこぼれる
ど…のばされた手をたたくよーにはらう
俺は…相手がオンナだろーがオトコだろーがかんけーなぃ!俺は…俺はすきなひととしかしなぃ!
シウォンが呆然と立ちつくす
俺やだ…
そんなシウォンといるの…やだ…
そんなとこ…やだ…
言葉となみだがあふれる
かえれよ…
シウォンはだまったままだ
『かえれよ!』
ドアをあけてシウォンの身体を押した。はいってきた勢いがうそみたいに、シウォンの身体はちからなく押しだされた。そのままドアを閉める
ドアによりかかってずるずるとすわりこむ
うぅぅっ…
シウォンの気持ちがわからなぃ
ほんとにあのひとをだかせたかったのか?そのあとで俺をだけるのか?
あの部屋で…
彼女もいたし経験があるのはわかってたけど…
俺とつきあってからもそーなのかな…
俺じゃものたりないのかな…
やっぱり俺じゃだめなのかな…
俺たち、恋人なんだよな…
シウォンがすきで一緒にいたくて…
それだけじゃだめなのか…
シウォン…
《❹につづく 次の更新は火曜です》