張飛(ちょうひ) | にわとりのあばら骨

張飛(ちょうひ)

飲酒は、20歳になってから。


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張飛は、劉備 の義兄弟で「一人で一万の兵に匹敵する」と評された人物です。


豹のようなゴツゴツした頭にグリグリの目玉、エラが張った顎には虎髭、声は雷のようで勢いは暴れ馬のような


容姿に蛇矛(だぼう)を自在に振るって戦場を縦横無尽に駆ける武勇を誇る武将として、また酒にまかせて部下


に暴力を振るうなど血の気が多く短慮な性格として『三国志演義』では描かれています。


勇猛な張飛ですが、このような話があります。


曹操 と劉備の戦い「長坂の戦い」で、曹操を恐れた劉備が妻子も棄てて、わずか数十騎をしたがえて逃げ出す


という有様の中、殿(しんがり)として川を背にして橋を切り落とし単騎で、曹操軍の数千の軍勢に対して大喝する


と曹操軍はあえて先に進もうとはしなかったため、劉備は無事に落ち延びることができた。


張飛を恐れたから、また罠かもしれないと思って曹操軍は進まなかったという話もありますが、どちらにせよ単騎


で曹操軍を抑えたことは張飛だからこそでしょう。


そんな張飛ですが、知識人に対しては紳士的に振舞ったものの、部下や身分の低い者を軽視していたそうです。


酒にまかせて乱暴したり、当り散らした兵士を側に仕えさせたりしていました。


このことを劉備に常々注意されていたそうですが、張飛は改めることが出来ず、ついには死に直結する事態を


招くこととなりました。


劉備が益州に入り蜀を建国すると、関羽 の弔い合戦として「夷陵の戦い」を起しますがその準備をしている最中


かねてから張飛に恨みを抱いていた部下の張達(ちょうたつ)・范彊(はんきょう)に殺されるのでした。


さて、張飛の話でこのような話があります。


ある男が、野ざらしになっていた骸骨を見つけ、気の毒に思って供養をしてやった。


その晩、男の家の戸を叩く者があり、


「誰だ」


と聞くと


「妃(フェイ)です」


と答える。


さらに訪ねたところ、


「私は楊貴妃です。殺されてから葬られることもなく野ざらしになっていたのをあなたが供養して下さいました。


お礼に夜伽をさせて下さい」


と答え、その晩、男と夜を共にした。


これを聞いてうらやんだ隣の男が、野原を探し回ってやはり野ざらしになった骸骨を見つけ、供養したところ


その晩やはり戸を叩く者があった。


「誰だ」


と聞くと


「飛(フェイ)だ」


と答える。


「楊貴妃かい」


と訊くと


「俺は張飛だ」


という答え。


仰天して


「張将軍には何ゆえのお来しで」


と訪ねると、張飛曰く


「拙者、漢中で殺されてから葬られることもなく野ざらしになっておったのを、貴殿に供養していただいた。


お礼に夜伽をさせていただきたい」


と言い、男は仰天した。


お後がよろしいようで。


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