「わたしは霊感によって主の日に来ており,ラッパの[音]のような強い声がわたしの後ろでこう言うのを聞いた。『あなたが見ることを巻き物に書き,それを,エフェソス,スミルナ,ペルガモン,テアテラ,サルデス,フィラデルフィア,ラオデキアにある,七つの会衆に送りなさい。』」(啓示1:10,11)
ヨハネはパトモス島に流刑になり、そこでイエスから幻を与えられ、小アジアの七つの会衆に巻き物を送るように指示されました。先回、ヨハネが流刑になったパトモス島、エフェソス、スミルナ、ペルガモンが実在する場所であることを確認しました。今回、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキアについて調べたいと思います。
テアテラThyatiraは、現在のトルコマニサ県
の町アクヒサル
です。人口は約10万です。ユダヤ人のコミュニティが存在したことが知られており、ユダヤ人の商人がイスタンブールの市場と綿と織物の交易を行なっていました。
Stone debris by simonjenkins' photos
テアテラ
サルディスの遺跡は、トルコマニサ県の現代のサルトという村にあります。公衆浴場
、ギュムナシオン
の施設、シナゴーグ
など、遺構の一部分が年間を通じて訪問者に開放されています。
The ceremonial court and facade of the bath-gymnasium complex
at the archaeological site of Sardis
.
サルディスの遺跡
フィラデルフィアPhiladelphiaは、トルコ
マニサ県
にあるアラシェヒルです。フィラデルフィアは、エーゲ海
に面した港町イズミル
(スミルナ)の東にあり、鉄道で結ばれています。1990年時点での人口は36,649人です。この街には正教会
の大主教
座があり、いくつかのモスク
とキリスト教会があります。
Church of St John by simonjenkins' photos
フィラデルフィアの聖ヨハネの教会
ラオディキアlaodiceaは、現在のトルコのデニズリ県
エスキ・ヒサール
という村であると言われています。そこは、コロサイのおよそ17キロ西にあり、ヒエラポリスの10キロ南にあります。ラオディキアは、西暦前3世紀のアンティオコス2世の妻ラーオディケーのためにそこのより古い町の上に建てられました。アンティオコス大王が二千人のユダヤ人の家族をバビロンからその地に移したので、ラオディキアの多くの住民は、かつてユダヤ人でした。中世にイスラム教徒の侵略によって破壊されました。
2nd Century AD Temple in Laodicea by Ken and Nyetta
ラオディキアの建物
こうして調べてみると、小アジアの七つの会衆が実在の場所にあったことが分かります。ですから、ですから、イエスは一世紀の実在した会衆の実際に存在していた状況に基づいてヨハネに手紙を書かせたことが分かります。
すでに、当地に旅行して、遺跡など現在の場所を確認してみた人たちがいます。下記のサイトにも、七つの会衆の場所のフォトがたくさん掲載されていましたから、確認されてください。
The Seven Churches of Revelation
しかしながら、2013年6月の時点でイスタンブールとイズミルで反政府デモ隊と警官隊の衝突が起こっているという報道がありました。暴動は、飛び火しているようです。もしトルコに旅行して場所を確認したいと考える方がおられるなら、現在の暴動が十分収まってから行かれることをお勧めします。
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Map with seven churches
ヨハネが手紙を送った七つの会衆