私たちの幸福の土台は、私たちの持っている財産でしょうか。私たちは長く勤勉に働き、相当の資産を持つようになることがあります。しかし、それが私たちの信頼している幸福の土台であれば、私たちは失望させられることがあります。好景気に見えた会社も数年のうちに業績が悪化したり、倒産したりすることがあります。リストラされて失業することがあるかもしれません。
お金を幸福の土台にするとどんな結果になりますか
失業によって富を一瞬に失うことがあります
Santa Got Laid Off! by Mike Licht, NotionsCapital.com
また、津波や台風などの災害にあってこれまでに築いてきた家や車などの資産を一瞬のうちに失うかもしれません。（箴言23：4，5)また、どんなに財産があっても、私たちは老齢や病気のために財産が無意味なものになってしまうこともあります。（ルカ12：20，21)
もし財産が私たちの幸福の土台であるなら、それを失った時に、私たちはうつ病になってしまうでしょう。それで、私たちの幸福の土台を資産やお金に置くのは賢明ではありません。
経済的なものに対してバランスの取れた見方をする
聖書はクリスチャンに命を支えるものと、身を覆うものがあればそれで満足するように勧めています。（テモテ第一6：8)生き永らえるのに必要最小限のものがあればそれで満足するように勧めています。世界各国の自殺率を調べてみると、その自殺率は貧しい国が高く、富んだ国が低いというわけではありません。それらの統計は、経済的に貧しい国の人々が、富に頼ることなく、幸福に暮らしていることを示しています。私たちは富に過度の重きを置くことなく幸福に暮らすことができます。
聖書の助言
聖書はクリスチャンに富を追い求める生き方を勧めていません。（テモテ第一 6:10。伝道の書5:10)聖書は、富を追い求めることによって幸福になれるとも言っていません。ですから、クリスチャンが、その幸福の土台を自分の持っている資産に置くのは、正しいことでも、賢明なことでもありません。
イエスも、私たちが財産を幸福の土台としないように勧めて、「あなた方は自分のために宝を蓄えるのをやめなさい。そこでは蛾やさびが食い尽くし、また盗人が押し入って盗みます。」と言われました。（マタイ6：19)物質的な宝、財産が永続しないもの、頼るに価しないものだと言われました。そうしたものに、頼るなら私たちはうつ病になる危険を冒すことになります。
お金持ちのヨブの模範
ヨブは、神に対する忠誠を何よりも大切なものとしていました。ヨブは自分のお金をエホバの崇拝のためや困った人を助けるために用いました。（ヨブ31：19，20)その結果、サタンから攻撃され、ヨブは自分の財産をすべて失ってしまい、一時的にヨブはうつ病のようになりました。しかし、それでもヨブは、神に忠誠を保ちました。その結果、エホバはヨブの忠誠を高く評価されて、ヨブに以前持っていた財産の二倍を与えられました。（ヨブ1：3；42：12）
When Satan tested Job's faithfulness to God, he destroyed Job's animals and his children, a terrible tragedy (Job 1).
私たちはヨブのように財産をすべて失うという悲惨な経験をしたとしても、エホバに忠誠を保つならば、私たちはなおも一番貴重なものを持っていることになります。エホバはヨブを助けたように、私たちを顧みて助けてくださるでしょう。（ペテロ第一5:7)
私たちは滅びる富ではなく、永続する神との関係の上に、幸福の土台を築きましょう。（テモテ第一6:17)
次回は、「うつ病（6)－ふさわしい自尊心を保つ」をアップしたいと思っています。
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