人生最後の晩餐に行って来た | 大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

大腸ガンで逝ってしまった双子の妹の451日の闘病記録

2022年8月に54歳の若さで大腸(横行結腸)ガンにより逝ってしまった双子(二卵性双生児)の妹の闘病生活を兄目線で想い出しながら記録として残します。

2022年6月2日(木) 12:30~ 【かに道楽 新宿本店】

 

時は少し遡るが、この日は「カニが食べたい」という妹のたっての希望で『かに道楽 新宿本店』に妹と妻と3人で来た。

 

結果的に、この日の食事が妹にとってはお腹いっぱい美味しいものを食べた人生最後の晩餐(外食)となった。😭

 

5月31日(火)にK病院でCART療法を受け腹水が無くなったため、6月1日(水)に退院した翌日のこの日が妹にとって一番体調が良く、思い残さず食事ができる最後のチャンスだと自分の中で思ったのだろう。

 

何で最後の晩餐が『かに道楽』だったのかということだが、妹はカニが大好物であり、食欲不振であってもカニ料理であれば重くもなくあっさりしているので食べやすかったという理由もあるのだと思う。

(7月生まれなので『かに座である』ということも多少関係あるのかも・・笑)

 

そんなことはさておき、実は自分にとって人生初の『かに道楽』であった。

もちろん名前は知っていたのだが、この歳まで行く機会もなく今回が初訪問である。

 

私自身、カニと言えば茹でたカニくらいしか食べたことが無かったので、かに道楽に行ってメニューを見て、その食べ方の多さに驚いた。

 

ちなみに鍋料理の中で『かにすき、かにちり、かにしゃぶ』の違いって、皆さん分かりますか?

 

私は50数年生きてきて初めて上記3つの違いを店員さんに教えてもらって知りました。。🤣

 

【かにすき】

昆布とかつお、白しょうゆで造られる黄金色のだしで具材を煮込んで、そのまま食べる『かに道楽』の看板メニュー。

 

【かにちり】

素材の旨味を味わえるようにあっさりとした昆布だしで煮込んで、特製ポン酢ダレにつけて食べる。

 

【かにしゃぶ】

生のかにの身を秘伝のだしが入った煮立った湯にさっとくぐらせて、特製ポン酢、自家製ごまだれで食べる。⇒3つの中で一番料金が高い

 

色々なカニの食べ方がある中で妹が希望したのは『かにみそ甲羅焼き、かにしゃぶ』だった。

 

かに道楽さんの看板メニューは『かにすき』なので基本はこれがベースになっており、かにしゃぶを食べたい場合は、オプションで追加料金を払って変更するしかなかった。

 

そこで頼んだメニューがこちら。(かにすきをかにしゃぶに変更)

 

 

妹は「こんなに食欲があるのかっ!」とこちらがびっくりするくらい出された料理を最後まで残さず食べ切り、とても満足そうな表情を見せた。

 

私たち夫婦もかに道楽は初めてだったので、次から次へと運ばれてくる『かにづくし』の料理に 3人で「どれも美味しいね~」 と舌鼓を打った。

 

↑この3人で撮った写真も病院の外で撮った最後の写真となった。。😢

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『最後の晩餐』を終えた2日後の6月4日(土)には再度K病院へと入院してしまったので、『かに道楽 新宿本店』での食事は妹にとって最後の力を振り絞って自分の足で歩いた人生最後の外出でもあった。

 

天に召されるまで残り78日