翌朝、ライムは、いつもの石段を登ってご出勤です。
昨夜は、ホボ徹夜状態。
凹んだ時こそ、気合入れてギズモです。 ←違うかw アニ 辛い時こそユーモアは大切。
by精神科ニャース
ライムの足がピタリと止まります。え゛?( ゚ ▽ ゚ ;)ス・ストーカーかいッ!!
ギズモも直立不動。プププ ライムいったいいくつになったん?
(たぶん輸入ブランド「junk food」のトレーナー。←はてな)
←ちなみにギズモのベビたん。ヵヮ。゚+.(≧∇≦)゚+.゚ィィ!!!
チョット(`ω´;) あたしがやっとの思いで、二度と会わないと決心したのに、
あっさりその決心が崩れたじゃないのよ。どないしてくれるのー。
ていうか、自分の詰めの甘さに、あちゃー
カッコよすぎも反則やし。
本当は、 会いたくてたまらなかった人・・・。
愛しくて切なくて涙が枯れるほど、泣き明かしたライムでした。
一晩中、極寒の中を待ち続けてくれていたなんて、、、
ライムを失いたくない一心で待ち続けたジュウォン。
行動で示してくれた彼の本気度が分かり、気持ちが揺れ動くライム。
やっとライムに会えた。ライムに一歩ずつ近ずいていきます。
好きな気持ちは一晩で消えるわけもなく…
顔を見ればキュンとなって、また涙がこぼれそうになった。
いやいや、あかんあかん、この人といたら辛いだけなのは分かり切ってる。
しっかりしろ!自分!
ライムは顔を背けて視線を外す。
見つめていると、なんか変なこと言い出しそうだったし。←すーにゃんの主観です。笑
ジュウォンが静かに語りかける。
なんでもすると言ったはずだ。
こうして家の前で8時間ずっと待つことぐらいどうってことない。
昨夜は随分冷えたぞ。知らないだろ。
つかオープンカーで夜通しって死ぬわっ!自虐とか普通に迷惑すぎだろっ!←すーにゃんの心の声。
こっちを見て。ん? ←ん?がツボ。言われてみた~い。
一晩考えたけど、どう謝ればいいのか、方法が分からない。
理系ジュウォンは、寒風もいとわず、頭を冷やしながら一晩中、考えたことでしょう。
まず、ライムがシャッターを下ろしてしまった原因と結果を分析。
オンマと自分との共通点および今後の改善点、解決策を論理的に考え、
そうだ!!謝ろう!!でもどうやって?(-x-〃)んー(謎・・
となったかどうかは知りません。(ただイジイジ悩んだだけかも知れません)
謝る方法が分からないってなんで
地雷踏んだジュウォン。
わたしのようなこんな貧しい女に謝ったことないってわけ
世の中の人、誰もがやってることなのに、なんで分かんないの
世界の人みんなが当たり前にできることが、なんでできないの
わたしはいつもどこに行っても申し訳ありませんって謝るのに、
なぜ方法すら知らないの ←世界不思議ランキング1位やわ~
ビジネスやってるあんたが、なんで世の中の原則を知らないわけ?
で、本当にすごいオモニやね。
あの豪邸(←偉そうな家)に呼びつけて侮辱しただけじゃなく、
私の家まで押しかけて、こんなに惨めな思いをさせるなんて。毒親!グレムリンめっ!
おかげで負のループまっしぐらよ!
これからは自分の家でも昨日のことをいつも思い出しながら
息をして、食事して、冗談も言いながら生きなければいけないの。
アッパーを蔑み、貧乏を侮辱され続けた惨めさ、悔しさが、
おとぎの世界で生まれ育ったお金持ちくんに分かるかい?
だからちょっと一晩、徹夜した位で偉そうにしないでね。
あたしはこれから一生この苦しみを味わうっていうのに。。。だーだー
それから・・私の惨めな現実から出て行って欲しい。
オンマが、ライムの心にどれほど大きな棘を刺してしまったのか。。。
どうすれば許してもらえるのか。。。
想像もつかないジュウォン。なんの反論も言い訳もできません。
あんたは、元のおとぎ話の世界に戻って。。。
お幸せに。。。
別れを告げられ、茫然自失のジュウォン。
おい、マジかよ。
もう枯れてしまったと思っていた涙が、背中を向けた瞬間、
一気に溢れてこぼれ落ちました。
これでいいんだ、もう今度こそ・・・。振り向かないライム。
ライムの震える小さな背中を見つめることしかできないジュウォン。
涙が止めどもなく流れます。ぬぐうこともしないで立ち去るライム。
あぁ~なんて切ないシーンなの?
今までのジュウォンは、自分にとって利益があるか否かで相手を判断し、
利益がないと簡単に捨て去ることもできる計算つくした人でした。
「謝り方が分からない」という発言は、
相手の立場に立って考えることができ、こちら側の非を認め、
謝りたいという気持ちが起きてきたからこその言葉ですよね。
ライムの傷ついた心を思いやり、心配し、
母の暴言やこれまでの自分の偏見に満ちた言葉や態度に対して、
心から詫びたいと思えたからこそ。
大きな変化、大きな成長ですね。
ライム気付いてあげて~~
どんな理由があろうと彼女を泣かせてはあかんよ!
ライムがオスカーに言った言葉です。
根拠や理屈ではなく、心が、魂が、ライムを失いたくないのよね。