子ども達が勉強ができなくなる一番の原因は、授業がわからないことではないでしょうか。
先生の教え方が下手ということもあるでしょうが、それだけではありません。
先日中学生と問題を解いているときに、先生定価ってなあにと聞かれたことがあります。ちょっと驚きましたが、何がわからないのか気が付いたということは1歩前進です。
原価に定価に売値、その言葉の意味がきちんとわかっていないと、この手の問題はまず解けません。
問題自体がなにを言っているのかさっぱりわからないからです。
文章問題は、文の中で起こっていることがわからないと解けません。どんな物語が問題の中にあるかわからないとどうにもならないのです。
わかるためには、まずは、言葉の意味が全部わかること。
それから、経験(実体験や本を読むことなどでの疑似体験)をいかして、文章の中の光景を再現できること。
ここまでがステップ1です。
つまり、ステップ1で1番大切なのは、言葉をきちんと知ること。
その後に、自分でなにがわからないのか認知すること。
最後に、どんなことをしてでも、わからないことを探す方法を見つけること。
これらがひとりでできるようになることが、おとなになるまでに身につけなければならないことのひとつです。