「 霧の果て 」 神谷玄次郎捕物控

藤沢周平



これ、夕飯の片付けをしながら テレビで ちらっと見たんですよ。

どうもテレビのリアルタイム視聴は 落ち着かないんですよね〜。



調べたら、何と! 私が見たのは 何回目かの再放送。 

初回放送は 2014年4月の NHK BS プレミアム 「 BS 時代劇 」 でした。 7年前よ〜。



で、原作を読んでみました。

文庫を手にして ( 安定の図書館 ) 最初に 「 あら! 」 と思ったのは



目次の裏に

※ 本作品には今日からすると差別的表現ととられかねない箇所がありますが、それは作品に描かれた時代が反映された表現てあり、その時代を描く表現としてある程度許容せざるをえないものと考えます。作者には差別を助長する意図はなく、作者は故人であります。読者諸賢が本作品を注意深い態度でお読み下さるようお願いする次第です。

文春文庫編集部



こんな但し書き。



そもそも この作品が世に出たのは 昭和55年、1980年。

どんな時代だったかしらね〜。





新型コロナウイルスの流行で、「 あたりまえ 」 だと思っていた「 日常 」 は 如何に 有難いものだったのか… 

ニューノーマル とも言われる、「 新しい日常 」 に馴染んで 時代 ( 今 ) を振り返る日も来るのかしらね。





わざわざ 差別的表現としたのが どこをさすのか 知りませんけれど … 本文を読み進むと



「 殺されたのは、むめという名前の一人住まいのばあさんだった。大工の後家で、齢は五十六だった。」


ばあさん!


「 娘たって、いま五十近いばあさんのはずですぜ。 」


とくるわけ。



腹を立てているわけではないのよ(笑)。

話の舞台は、は江戸時代。 書かれたのは40年前。

時のうつろいを感じるわね。