業務とは直接関わりないんだけど、メモ。
イメージを取得してクローニングする際
なぜsysprepという作業が必要となるか。
ウェブサイトが「http://○○.co.jp 」と入力して表示されていても
実は「192.168.1.1」というように決められ、その数字によって
サイトが識別されている法則はコンピュータ1台1台にも当てはまる。
例えば「mishinPC」というホスト名にしていても
実は裏では【SID(セキュリティID)】という数字の羅列で識別されている。
そして、それはホスト名を変えたとしても変わらない識別子なのだ。
見た目は変わった感じがしても同じシステムだと分かる。
それ故、イメージのひな形を作成して、クローニング作業を実施し
ホスト名や固定IPを変更して新しく違うPCを誕生させたつもりでも
固有識別子であるSIDは変更されていないから
ひな形PCが大量にいると認識されてしまう。
そして同じ端末がたくさんあるとサーバ等で認識されると、
何か予期せぬ動きが発生したりする。
私が見たことのある例で言うと、セキュリティソフト。
どことは言わないが、某メーカー製のセキュリティソフトは
SIDで端末を認識している。
IPアドレスやホスト名が違っても、SIDが同じであれば
1つの端末としてしか認識しない。
よって、とあるSIDを持った端末が一旦管理プログラム上で認識・登録されると
それ以降は同じSIDを持った端末がアクセスしてきても新しく登録されない。
つまり、40台クローニングして、ホスト名やIPアドレスの違う端末を作っても
セキュリティソフトの管理画面には最初の1台しか登録がされていない状態になる。
クローニングして作られた残りの39台が正常に登録されるには
SIDの再作成が必要となるのだ。
この例のように困ったことにならないように
sysprepという作業が必要となる
sysprepが何をしているか、一言でいうとSIDの再作成。
正確に言えば新品のPCの電源を入れた時に走る
ミニセットアップが行われるようにすることも出来るツール。
だからSIDの再作成の他にも,ホスト名やIPアドレス等NW設定、
ハードウエアの自動認識やライセンス認証も行われる。
クローニングしても正常に動く設定に変えられるというわけだ。
そんなわけでsysprepを使った作業はマストで知っておく必要がある。
