★100万回生きたねこo(Φ\Φ)o★

『猫は死ぬのなんか平気だったのです』

世代を越え、今なお読み継がれる絵本【100万回生きたねこ】。
インパクトのあるこの表紙、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？(・ω・)/

ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ あらすじ(ネタバレ含む)ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ

100万回死んで　100万回生き返ったねこ。
王様や船乗り、おばあさんやどろぼう　ｅｔｃ・・・。
飼い主達は皆、その猫を愛し、その猫が亡くなった時　泣きました。
でも　この猫は一度も飼い主を愛したことはありませんでした。

ある時、猫は一匹の野良猫になりました。
この時　初めて　誰の物でもなく一匹の自分の人生(猫生？)を歩みます。
そして愛する白い猫に出会い家族にも恵まれます。

やがて子供達は巣立っていき　白い猫はおばあさんになってゆきます。
それまで死ぬのなんか平気だった猫が初めて
『白猫といつまでも生きていたい』と思うようになります。
ある日、白猫が死んでしまいます。この時、猫は初めて泣きました。
ずっと泣き続け、ある日のお昼に動かなくなります。
その後はけっして生き返らなかったと言うお話です(・ω・)/
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子供の頃、この本を初めて読んだ時、ただ漠然と
「白い猫もこの猫も死んじゃって可哀相・・・」と悲しい気持ちになりました。

大人になって改めて読むと
この本、実はとっても深いことに気付くんですよね（θωθ）/

それまでは他人の為に生きてきた愛玩猫だった猫が初めて
自分の人生を生きると言うこと
そして　初めてかけがえのない物(家族)の存在を知る

ただ生きてきただけの人生は不完成と言うか
飼い主に愛されても愛すことはないし
今まで100万回も生き返ってきたけど
喜びも悲しみもなく　ただ生きるだけ
それは本当の『生』では無かったのではないかな　と思いました

ただ生きるだけの人生が
愛を知ることで　喜びも悲しみも味わう。
それが生きることなのだと。
この猫はそれを知り、初めて生き、初めて本当に死んでしまう

子供向け絵本を越えた人生哲学も含まれていて
これは大人向けの本では？とさえ思ってしまいます

『生』を全う(まっとう)することの意味
『何のために生きているか』のメッセージががこの本にはあります。

『人間は何の為に生きてるかって言うと他人を愛するために生きてるし、
たぶん　この世界を愛するために生きてる。』　　作者　佐野洋子

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