気まぐれ -2ページ目

気まぐれ

日々の出来事だけでなく、その時の感情や思考迷いまで書き残す場所。嬉しい日も苦しい日もごまかさず自分と向き合うための記録ブログ。

 

 

 


第1章:特別じゃない朝

 

朝はいつも通りだった。
目覚ましが鳴る前に目が覚めて、布団の中で少しだけ天井を見る。
起き上がるほど元気でもなく、寝続けるほど眠くもない、あの中途半端な時間。

スマホを手に取って、時間を確認して、天気を見て、通知を流し読みして、
それからようやく体を起こす。

最近、こういう「何でもない動作」が少しだけ遅くなった気がする。
年齢のせいなのか、気力の問題なのか、それとも単なる気のせいなのかは分からない。

そこで、棚の奥に置いてある小さなボトルが目に入った。

それを見た瞬間、
「あ、私、サプリ始めたんだ」
と、少し他人事みたいに思った。


 

第2章:サプリを始めた理由は、劇的じゃない

 

よくある話だと思う。

体調がすごく悪くなったわけでもない。
病気になったわけでもない。
何か大きなきっかけがあったわけでもない。

ただ、
「なんとなく調子がよくない日が多い」
それだけだった。

朝起きても、すっきりしない。
疲れが抜けた感じがしない。
やる気がないというほどでもないけれど、前向きでもない。

絶好調の日もなければ、最悪の日もない。
ずっと「まあまあ」か「微妙」。

この状態が続くと、人はそれに慣れる。
そして、「こんなもんか」と思うようになる。

でも私は、たぶんどこかで、
「こんなもんじゃないはず」と思っていた。

だからサプリを調べた。


 

第3章:飲むだけなのに、少し緊張する


私はそのサプリを手に取った。

パッケージを眺めて、裏を見て、成分を見て、
「本当に効くのかな」
「効かなかったらどうしよう」
「そもそも、何を期待してるんだろう」

そんなことを考えながら、
コップの水と一緒に飲んだ。

飲んだあとは少しだけ意識してしまう。
「今、体の中で何かが起きているのかもしれない」
という、根拠のない感覚。

人は、何かを始めるとき、
たとえ小さなことでも、どこかで期待している。

大きな変化じゃなくていい。
ほんの少し、昨日より楽ならいい。

それくらいの期待。


 

第4章:日常は何も変わらない

 

サプリを飲んだからといって、
世界が変わるわけじゃない。

洗濯物はたまるし、
部屋は散らかるし、
お腹は空くし、
やる気が出ない時間もある。

今日もいつも通り、
少し遅めの昼ごはんを食べて、
ぼんやりと動画を見て、
やらなきゃいけないことを後回しにした。

「サプリ飲んだのに元気にならないじゃん」
そう思う自分もいた。

でも同時に、
「1日で何かが変わるわけないよな」
とも思った。

こういうところが、私は現実的というか、
冷めているというか、
期待しすぎない性格だと思う。


 

第5章:変わらないことに安心する

 

少し不思議だけど、
私は「変わらない日常」に安心する。

劇的に元気になるのも、
突然やる気が出るのも、
正直ちょっと怖い。

私は、
少しずつ、
気づかないくらいの変化でいい。

今日と昨日がほとんど同じで、
でもよく見ると、ほんの少しだけ違う。

それくらいが、ちょうどいい。

サプリも、たぶんそういう存在なんだと思う。


 

第6章:よくなりたい、という気持ち

 

私は、自分のことを
「向上心があるタイプ」だとは思っていない。

目標が高いわけでもないし、
理想の未来がはっきりあるわけでもない。

でも、
「このままでいい」とも思っていない。

ほんの少し、よくなりたい。
ほんの少し、楽になりたい。
ほんの少し、笑う回数を増やしたい。

サプリを始めた理由は、
たぶんそれだけ。

大げさじゃなくて、
静かで、地味で、
自分にしか分からない程度の願い。


 

第7章:期待しすぎない、という選択

 

私は、あまり期待しないようにしている。

人にも、
未来にも、
自分にも。

期待すると、
裏切られたときにしんどいから。

「まあ、こんなもんか」
「うまくいったらラッキー」
それくらいの気持ちでいるほうが、
心が楽だ。

サプリにも、過剰な期待はしていない。

飲んだからって、
人生が変わるわけじゃない。
性格が変わるわけじゃない。
急に強くなれるわけじゃない。

ただ、
「今より少しだけマシ」
それで十分。


 

第8章:自分の体と会話する

 

サプリを飲み始めてから、
私は少しだけ、自分の体を意識するようになった。

今日は眠いな、とか。
今日は頭が重いな、とか。
今日はなんとなく元気だな、とか。

今までも感じていたはずなのに、
ちゃんと聞いていなかった。

体は、ずっと何かを言っていたのに、
私は無視していたんだと思う。

サプリは、
体を良くするというより、
体に目を向けさせるきっかけなのかもしれない。


 

第9章:小さな変化は、気づきにくい

 

変化って、
だいたい分かりにくい。

いきなり元気になることは少なくて、
ある日ふと、
「あれ、最近前より楽かも」
と思うくらい。

私はたぶん、
その瞬間を待っている。

大きな奇跡じゃなくていい。
感動的な出来事じゃなくていい。

ただ、
朝が少し楽。
夜が少し穏やか。
それくらいでいい。


 

第10章:続ける、ということ

 

サプリは、
飲んだら終わりじゃない。

続けなきゃ意味がない。

でも、私は「続ける」が苦手だ。

三日坊主になりがちで、
気づいたら忘れて、
そのままやめてしまう。

だから今回は、
「ちゃんとやろう」と思わないことにした。

「できたらいいな」
くらいで。


 

第11章:今日も飲んだ

 

今日も飲んだ。

忘れずに。
嫌にならずに。
特に感動もなく。

それでいい。

私はこういう、
何も起きない日が好きだ。


 

第12章:何も起きない日は、実は悪くない

 

何も起きない日は、
つまらないと思われがちだけど、
私はそうは思わない。

何も起きない=
トラブルもない
悲劇もない
大きなストレスもない

それは、
かなり恵まれている状態だと思う。


 

第13章:私は、私の味方でいたい

 

サプリを始めたのは、
自分を甘やかしたかったからかもしれない。

「頑張れ」じゃなくて、
「大丈夫」って言いたかった。

誰かに言ってもらうより、
自分で言えるようになりたかった。


 

第14章:劇的じゃない人生でいい

 

私は、
ドラマみたいな人生じゃなくていい。

平凡で、
地味で、
大きな山も谷もなくていい。

ただ、
静かに続いていく日々があればいい。


 

第15章:明日も飲む

 

明日も、たぶん飲む。

劇的な変化はないかもしれない。
何も変わらないかもしれない。

それでも、
私は続ける。

「よくなりたい」と思った自分を、
裏切らないために。


 

最後に

 

サプリを飲み始めた。
それだけの話。

でも、
それは私にとって、
「自分を気にかける」という行為だった。

大げさじゃない。
派手じゃない。
誰にも褒められない。

それでも、
私はこれを大事にしたい。