朝のひかり。
🕯
いま、こつこつ
はちゃめちゃの町にある
月鞠裁縫店をめぐるオハナシを
書いていて
薬花使いのヤッカが
痺れ草の根を乳鉢に入れ
砕いていたところ、
ずっと隠れていた月が
ふいに出てきて、
ヤッカの店の天窓から
青金色の光を滴らせ、
それを、ヤッカがすかさず
窪んだ水晶で受け、
月光専用の蓋付きビーカーに
流し入れた
場面を書いていた。
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そのあと、ヤッカが、
宿命により
姉鞠子の影として
生きてきた菊子に
『なあ、菊子
正直に言ってごらん。
あんた、姉さんが
羨ましくないかい?
自分の人生が
姉さんに奪われてしまっている
と、感じないかい?』
と、聞く時
普段おとなしく
何を言うにしても
口籠もることが癖の
菊子の口から
黒い蛙みたいに、言葉が
びょんと飛び出すとき
『思ったことないわ
姉さんはわたしを
護ってくれているのよ』
わたしのこころからも
黒蛙が、べちん、と飛び出す。
無数に、べちん、と
そこらじゅうを、跳ねる。
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秋が来たので、
(わたしは春と夏が苦手)
このオハナシは
だんだん緊張に満ちて
黒蛙も飛び出して
硬い木の実も
ばらばら落ちてくる。
今朝は、寝室の机で
書いてみた。
きのうのインスタ日記より
○
朝の湯気観察。
コーヒー編
湯気、好き。
つい、毎朝
観るので
きょうは、動画を
撮ってみた。
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湯気は液体らしい。
やかんの口から
しゅんしゅん出る
《水蒸気》とは違い、
湯気は
温められて
水蒸気となった水が、
容器などに入れられ、
冷やされて
また水に
戻ったもので
ある、らしい。
これ、
みなさん、知っている
ことなのだろうが
わたしは知って、
改めて湯気が好きになった。
わたしの部屋(貧しい)に
水が、ちいさな竜みたいに
立ち上って、複雑な形状を
流動させながら、天井へと消える。
湯気、は、水。
おもしろいなあ。
○
snsという循環する
巨大な湖よ
今朝は、何が
新鮮なの?
太田裕美嬢を
聴きながら、掃除。
みなさま、良いにちようびを。
○
普通とは偉大なり日記
2021.9.19
しお