本棚。(本屋さん遊び)
推しますは、
サバの秋の夜長
バームクーヘンでわたしは眠った、です。
サバの2冊は
ずーっと大好きで
夏には夏の
秋の夜長には秋の
サバを読みます。
○
こちらのイチオシは
《時給はいつも最低賃金、
これって私のせい?
国会議員に聞いてみた》です。
あと少しで読み終わります。
読んだら、もう一回読みます。
自民党な方々の頭とココロから
忘れられているような
貧しい老人や
最低賃金で働く初老のパート女性が
政治(それは暮らしそのもの)を
不安なこころを
吐露することから、
じぶんごと、として
捉え、受け止め
考えていく。
そこに、伴走してくださるのが
国会議員の小川淳也さん。
著者の和田靜香さん。
わたしと同年代。
ライターをしながら
それだけじゃ足りないから
コンビニで働いたり、して
コロナ禍で
暮らしがぐらつくなか
なんでこんなに
生きることが不安なんだ?
よし、国会議員に聞こう!
と、企画を飛び込みで
小川淳也さんに送り、
この本を、熱く
素直に書いた。
和田さん、
わからないことはわからない、
これは納得できないよー
と、小川淳也さんに質問をぶつけつつ
自身も、学び
年金の仕組みや
地球温暖化や女性の格差の問題
など、小川さんと
がっぷりよつで
対話していく。
読みながら、わたしも
和田さんと一緒に冷静に考えつつ
それでも
泣けてきて、胸が熱くて
鼻をすすりながら読んだ箇所多数。
小川さんとの対話の章の合間に挟まれる
和田さんの日々のエッセイの
*花壇を荒らしたくなる日や
*いちにちのわずかな楽しみの
100円のアメリカンドックのくだり
は、痛いほどわかった。
その思いを、
和田さんは言葉にもする。
そんな暮らしを送るひとに
国会議員として
なにか言ってほしい、と
小川さんに迫るとき
小川さんが
それを受けたとたん
彼の、礼儀正しい
わたし、という一人称が
俺、に代わったとき
号泣されたとき、
わたしも電車のなかで
泣いていた。
マスクしていてよかった。
○
もうひとつの推しは
ヤマシタトモコさんの
White note Pad。(漫画)
何度読んでも、
読み終わると
向かい風に向かって生きる。
なんとなく痛めつけられて、
木根さんになった気持ちで
過ごす日があります。
木根さん。
それは、17才の女の子。
あるとき
38才の
ちいさなアパートに住む
自動車工の
冴えない容姿の男と
中身が入れ替わり
なにも分からず
どこにも行けず
《木根さん》として
生きていく。
中年のオトコの外見から
素直でひたむきな
17才が現れていく
その、エピソードや
揺らぎに、わたしは
自身の再生を見る。
ひとり閉じて
腹筋したり
勉強したりする。
清々しく生きたい、と。
誰に、知られなくとも。
○
今朝は、本のオハナシでした。
さて、みなさま
良き月曜日を。
お弁当をつくって
パートに行ってきます。
しお