書いていると
姿が見えてくる。



男にしては 
丈も幅も小柄な

テオの

すこし猫背のうしろすがた。


ペン先を
インクに浸す
体格にしては

大きな、手。


 ちぢれ毛とも
評される

巻き毛は

女の子みたいだ、と
幼い頃
よく、からかわれていた。


特徴ある
グリーンと茶のオッドアイ。





見えてくると
ハナシも

深くなる。









しごと以外には
どこにも出かけず

書いている日々。



つまり

ひきこもりの楽しき6月

です。



と書きつつも

脳内では
まいにち

空想の町
はちゃめちゃへ

出かけているので


自分では
ひきこもりどころか
旅の気分です。



作家の沢木耕太郎氏が

ものを書く人生とは
別に


お豆腐屋さんみたいに

きっちり
四角四面の

かたちある

(誰からも
見える)

美しい
モノを作る

ことに憧れる


むかし
随筆かなにかで
書いていらっしゃった
記憶がある。




オーツキケンヂくんが


頭の中にある世界は
文字で、ヒトリ
現せばいいや


音楽という
共同作業の他に

小説を
書く、という表現を
獲得した後に

思い

どこか
落ちついた


そんな風に
ラジオで
喋っていたのを
聞いた記憶が、ある。



僭越ながら
どちらも、しみる。



うつくしきお豆腐と
ヒトリの、寂しい王国。

寂、には
しづか、という成分が多い。
淋しい、とは、ちと、違う。




お豆腐の町を歩いて着ける
王国の、寂し。
舌はカプチーノで
やけどして候。


わけのわからぬ短歌で候





さて

雨のどようび。


また、寂し、の王国へ。



みなさまも良いいちにちを。



しお