おはようさぎ!
久しぶりに
穴にもぐって、来た。
階段をとんとこ、下りて。
いちど、暗くなって
でも、振り返ると
向こうは、明るい。
吉祥寺くぐつ草。
カレーとコーヒーのお店。
古い、ふるい。
そこが、ほっ、とする。
1940年代などの
イギリスやヨーロッパ
アンティークお洋服のshop
こちらも、古い、ふるい。
マネキンが着ている
コートやスカートは
映画が観た、あの雰囲気。
静岡から、ぴゅんと飛ぶように
いらっしゃった、ハイちゃん。
一緒に、お洋服探検をした。
だけど、
ジブンには似合わないと
なんとなく思っていた
お洋服たち。
でも、
試着したら、買わないと
店員さんに申し訳ないんじゃないかなあ
と、いう遠慮さん
もう、アラフィフだから
と、いう、理由の
よくわからない
♪アキラメました
あなたのことは。
かもめはかもめ
ましては、おんなにはなれない。
ひとりで、空を飛ぶのがお似合い♪
みたいに、ある時から
こころに訪れる、
なんだか悟ったような
気持ちさん
それ、ぜんぶ、
ワガハイが
引き受けましたダ!
ハイちゃんにそれがあったかはわからない。
数年前のワガハイには、確実にあったが!!
と、探検、冒険、実験
ここからは川facebookより
皮のサスペンダーよりも、
これも、すごーく似合うけれど
アンティークなチロル風刺繍が入った
赤いワンピースやグレーのベレー帽に、
ときめいたハイちゃん。
たくさん、試着して、お顔がかがやいた!
シックな焦げ茶なボックススカートや
朱赤なロングコート、
手描き風花柄の赤紫の膝丈スカート
どれも、似合ってた。
何より、楽しそうだった!
お店の方も、楽しそうなハイちゃんに
にこにこされて
『着ていて、楽しいのが
いちばん、です』
と、クラシカルなお洋服の
図鑑のようなものを
出してきて、見せてくださったりして。
わたしたちよりも、年上の女性で
わたしがクラシカルなお帽子をいくつか
かぶるたび、まー、可愛い❤️と
おっしゃってくださった。
なんだか、お友達みたいに、しっくり!!
わたし、ハイちゃんが
甘いブラウスを買ったお店でも
店員さんと、オハナシした。
そのかたも、多分わたしより年上で
でも、ピンクのメッシュを入れた
刈り上げボブで、下睫毛にだけ
イエローのマスカラを入れてらした。
その、斬新さに
胸きゅんしました、と打ち明けると
懐かしのDCブランドのころのハナシになり
はたまた、結局は
『好きな服やものを
好きー❤️って、突き抜けちゃうと
年齢も付いて来るのよねー。
ジブンが楽しいのがいちばん!』
と、あいなった。
ハイちゃんには
こころに
ジブンの大好きクローゼットを
作って
そこに、
(買っていないものでも)
空想で、納めちゃうといいよ
と、話した。
で、イメージするの
それを着たら
どこへ行くのか
何をするのか
すると、きっと
1年後とか、半年後とかに
そーなってる、と。
ハイちゃんは
3年前に、おおきな悲しみを得て
とても、深く、こころのなかを
ひとり、歩いた。
そんなハイちゃんから、
帰り際
『sioさん、わたし
こころの寄りどころ師になります。
何をやるかは、これから、で
とにかく、それになっちゃいます。
まずは、きょうから!』
と、ことばが出た。
ランチしているとき
『ちょっと、寄っていったら?』
と、ご近所さんがふと
ご近所さんに声をかけるみたいに
悲しみを抱えている方に
言える場所を作れたら
と、思っていたけれど
なんて、ハナシをされていたから
ああ、それをやる、と
決められたんだ、と感じた。
それをやりたいと思った瞬間の
胸の熱さを思い出されたんだ
と、わたしの胸が熱くなった。
ジブンになにができるか?
なんて、誰にも
そのハジマリの時には、わからない。
ただ、ハジメタイ と思った気持ちを
ジブンの灯しにして。
今朝、起きて
わたしも、はちゃめちゃを始めよう
と思った、胸の熱さを思い出した。
うん、やるべ。
やるべ。
なにができるかは
わからないけれど。
去年の冬の、ある日の
はちゃめちゃを、最後に。
はちゃめちゃに、まずはきょうを。
空想家sio