この間のにちようびに

神田神保町の古書店街で
買った 一冊。


花森安治の仕事
酒井 寛 著
(朝日文庫 
1989年 第37回
日本エッセイストクラブ大賞受賞)


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写真も収められています。
あ、朱いろが可愛い栞とブックカバーは、
naoさんからいただいたモノ。(お手製デス)
佇まいが この本に、ぴったり。



まずは、第1章で
【暮らしの手帖】の
ハジマリを知って。


上の著より、一部引用します。
大橋とあるところを大橋鎭子さんへ
(暮らしの手帖社の初代社長になるを加え)
花森とあるところを花森安治さんへ
sioが、敬意を込めて直しました。



終戦の年
暮らしの手帖社の
初代社長となる
大橋鎭子さんが

はじめて

『おんなの人のための
雑誌を作りたい』

と 相談したとき

花森安治さんは
大橋さんに


『こんどの戦争に、
女の人は責任がない。
それなのに、ひどい目にあった。
ぼくには責任がある。
女の人がしあわせで
みんなにあったかい家庭があれば
戦争は起こらなかったと思う。
だから、君の仕事に
ぼくは協力しよう』


と、言った



これが、ハジマリなんですって。

昭和18年という
終戦の

(sioの父が生まれた年に起こった)

なんとも、すてきなハジマリ。



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愛読しているお料理の本。
 昭和49年に 暮らしの手帖社から出版された
【一皿の料理】装画装丁を花森さんが されている。




花森安治さん

『いい文章を暗記しろ』

と、さいさん
編集部のかたがたに
おっしゃった と 言う。


その花森さん自身

大学ノートに

(ノートは100冊を越えていた)

森鴎外
佐藤春夫
室生犀星
北原白秋
宮沢賢治

などの文章を

幾度となく 書き写していた という。




すごいなあ。

花森さんの あの平らかな
一度読んで、すぐにわかる文章の

秘密を知ったような。



及ばずながら
sioも やろう。


森茉莉
武田百合子
尾崎翠
須賀敦子
向田邦子
井伏鱒二(ドリトル先生の)
太宰治
宮沢賢治
大島弓子
トーベヤンソン


お馴染みの面々を
ときどき
書き写してみよう。




実は、この本
まだ半分読んだだけ。


ゆっくりゆっくり読んで
また、感想を書きたいと

思います。




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あ、これも、sio愛読の愛読の愛読書!

やはり、暮らしの手帖社からの
シャンソン歌手であった 故石井好子さんの

【巴里の空の下 オムレツの匂いは流れる】
【東京の空の下 オムレツの匂いは流れる】

石井好子さんの飾らない、
それでいて品の良い、ユーモアに溢れた文章と
登場する、お料理の数々と
時折、描かれている花森さんのカットが
とても、愛おしいほん。


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sio 癌になった時、病院にこれを
持っていって、繰り返し読んだ。

病気が深刻かもと思いながらも
楽しく読めたのは

これと ムーミンだった。



青い字 読みにくかったかなあ。

ごめんなさい。



いまから
牡蠣フライを揚げるsioでした!