tui-tuiという
物語カフェを空想したら、


そこで流れる音楽も
自然と、浮かんできた。


sioは楽器は弾けないので
歌詞だけ、なんだけど。


もしよかったら
またしても、sioの空想に
ちょっとお付き合いください。



えーと、アーティストの名前は

裏庭洋燈
~うらにわランプ~

にしようかな。

{D5BBF4CF-74A4-4621-AE51-D3B0A355CDF7:01}

CDのジャケットがあるとしたら、これで。
(次女kちゃんが小学3年生の時に描いた絵)


まず、一曲目は


Moon.Noon
~眩しいうたた寝~

まんまる月の夜だ。
箒に跨ったきみは泥棒。
忍び足で、ぼくの眠りへ。

うら庭には、
おばあちゃんのかぼちゃ。
黒猫のマリーが番人

魔女の祭りが近いんだね
パンプキンプディング
きみが作るの?

MoonNoon(満月の午後)
眩しい、眩しいうたた寝


ふんわり月のひかり
箒の柄に結んだ赤いリボン
知ってるよ、きみは新米魔女

昔むかし
おばあちゃんは魔女で
このうら庭で恋に落ちた。

魔女の祭りのその夜に
パンプキンプディング
若い科学者に

MoonNoon
運命の、運命の輪が回る


らららるる
きみはそっと
らららるる
ぼくの眠りへ


運命の、運命の輪が回る


MoonNoon(満月の午後)
眩しい、眩しいうたた寝




2曲めは、

きつねパン

こんがりこんがり
すすきの野に
パンを焼く匂い

ふーん、まだ
木枯らしは吹かないや。

マフラーは赤い。
手袋は青い。

きつねはお客を待ちわびる


まいにち、まいにち
すすきの野に
パンを焼く匂い

ふーん、まだ
月も星も凍らないや。

マントは緑
耳当ては黄色

きつねはお客を待ちわびる


しんみり、しんみり
すすきの野に
パンを焼く匂い

くーん、今夜
とうとうやってくるんだね

さあさあ、どうぞ
遠いとこをようこそ

きつねはお客を出迎える。


雪こんこん
雪こんこん

きつねのお客は、初雪さん。

さあさあ、どうぞ。



よしっ、のってきたぞ、
3曲目も、考えちゃおう!


ヒヤシンス

田舎から出てきた3年目の冬
俺はひどい風邪をひいた。

喉が腫れて、
体温計の水銀は
Over the 39度

Oh No!  ナンテコッタ!

金もないのに
どうすりゃいいのさ

ぎしぎしぎし
まるで、
錆びたブリキの人形みたい

カラダのふしぶしが
奇妙に痛んだ。



バイト仲間は
間抜けたヤツばかりだった。
見舞いの品はトンチンカン

米を一合
芽を出したヒヤシンスの球根
てめーら、おい、なめてんのか!

Oh No!  ナンテコッタ!

彼女作っときゃ
よかったなあ、なんて。

ぶるぶるぶる
まるで、
ガキの頃に食ったプリンみたい

布団に簀巻きで
奇妙に震えた。


夜中、誰かが
俺のそばにいた。
薄紫の薄衣をまとって。

ひんやりと冷たい指で
俺の額に手を置き
甘露のような水を飲ませた。  

甘い香り、甘い吐息


Oh No! ナンテコッタ!

麗しの美女が俺に
微笑んで…


(語り)

翌朝、目が覚めると
熱は下がっていた。
見ると、ヒヤシンスが咲いていた。

薄紫の美しい花だった。


はらはらはら
まるで、
俺はロックンロール中学生みたい

彼女に口づけ
奇妙に震えた。


とても貧乏だった、
冬のオハナシ。



うーん、
このアルバムは、7曲入りみたい。

でも、今日、
全部は紹介しきれないから
(残りはまた、考えよう!)
最後の曲を。


うら庭ランプ

あなたがわたしを
忘れたから
そのランプは灯るの?

ねえ、あなたは、なぜ
わたしに恋をしたの?

こんな、なんの
とりえのないわたしに。


あつあつのローストポテト
タイム、ローズマリー
リコッタチーズ
いちじくの葉
パセリ ローリエ
オレンジピールの砂糖漬け


あなたはわたしの返事を
待たずに、去っていった。

ねえ、きみはなぜ、
ぼくを避けるんだい

若い、貧しい
男は不釣り合いかい?

にんじんとパセリのサラダ
ガーリッククルトン
コーンブレッド
あんずのジャム
チャイブ マジョラム
ブラックベリーアイスクリーム


わたしがあなたを
忘れないから
そのランプは灯るの?

ねえ、あなたは、なぜ
わたしに恋をしたの?

小さな定食屋の
年増の女主人に。

舌平目のパン粉焼き
ピーマンのピザ
プラムのピュレ
焼き林檎
ミント カモミール
トマトと黒胡椒のリゾット


木戸が開く。

ランプは灯り、
あなたが。





さて、空想の扉は
しばし、閉じましょう。

(3時間も空想しちゃった!
オットー氏が帰ってくるよ!)



架空のバンドやミュージシャンの
歌詞を考えるのは

sioの高校生からの趣味。


でも、最近は忘れていた。


思い出させてくれたのは
ある方のブログ。

素敵な声の持ち主、
歌うたいのyoshihitoさん

五月雨という曲に触れて、

ああ、しらべに乗る
言葉ってなんて美しいんだろう

と、感じたから。


音楽と言葉。

波と魚みたいな
美しい融合が

sioは本当に好き。


また、裏庭洋燈
~うらにわランプ~
の曲、空想してみよう。




sioでした。