濁らないように、と
いつも、思うの。
でも、
澄み過ぎないように、とも
思うの。
沼じゃなくて、
泉じゃなくて、
わたしは、
ちょうどよく
濁って
ちょうどよく
澄んだ
小さな池が、いい。
そこにぽかんと
空想の舟を浮かべて
のたり、のたり。
空想の釣り糸を垂らす。
そういうことで
sioは朝から、空想中。
ぷくぷくと空想という泡が
頭から、こころから。
ぷく、ぷく、ぷー。
あ、イキノヨイ
銀色のお魚が釣れた!
ここから、空想デス。
小さなメニューに
書かれた文字。
*Moon.Noon
~眩しいうたた寝~
*ふたごのクッキー
うっかりとしっかり
*平凡デハイケマセンカ?
*くま紳士との恋
*しっぽを隠して
これは、なあに?
お菓子の名前?
あれ、燕が
飛び始めた!
雨が近いから?
燕は、ついついと鳴いて
ついつーいと飛ぶの。
燕を追っていくと
小さなカフェ。
季節は11月。
風は乾いて、からからと
赤い葉っぱが
アスファルトを転がる。
看板がある。
小さな看板。
物語カフェ
tui-tui
これ、
ついつい、って読むのかな?
中に入る。
見えるもの、ふたつ。
紙袋やレシートに押す燕の判子
店員さんの
青い燕尾服みたいなエプロン
ぴぴぴぴ、
お魚が跳ねて
池に戻った!
空想は、いったんそこで終わり。
はー、楽しかった。
ぷくぷく、ぷー。
♪大好きなレシピ本。
【シェ・パニースへようこそ】を
昨夜から、ぱらぱらとまた。
またsioに近づいてきたのかも。
おかえりなさい。
わたし、あなたにずっと
恋をしていたの!
雨と空想はよく似合う
空想家sioでした。