受信するって、いいなと思う。
ラジオみたいに、
いろいろな周波数をぴぴっと受信する。
そんな柔軟さが欲しいなって思う。
ジブンの役に立つだろうとか
そんなこと、一切考えずに
ぴぴっと受信する。
そんな素直さが欲しいなって思う。
sioのなかで
受信の容量が最も大きいものは
映画、だと思う。
映像と音とストーリーが
(人物の表情から、着ている服
街並み、ふと映る植物やお皿の上の料理
かかっている音楽や、効果音。
綾なす台詞から見える過去や未来)
渾然一体となって、わたしに迫ってくる。
受信は心地よい。
ジブンってものをうっちゃって
その世界を、ひたすらに受けるから。
ということで、最近観た映画を羅列。
- ウォールフラワー [DVD]/ローガン・ラーマン,エマ・ワトソン,エズラ・ミラー
- ¥4,212
- Amazon.co.jp
次女Kちゃん(14才)と観た。
Kちゃんいわく、
「今、人生にヒツヨウな映画であった」とのこと。
まさにそう。
思春期という過酷な時期を
友人(個を共有する他者)と
じゃれあうように、傷つけながら
SURVIVEしていく。
その優しさ、切なさ。
その過程のキラキラしさが
14才のKちゃんと同様に
46才のsioにも、届いた。
(40代は第2の思春期だとsioは感じる。
いずれ来る自身の老いや親の死などを
遠くに見据えながら、残りの人生を見つめる。
ここもまた、アイデンティテイの揺らぐ時期だ)
DVD購入決定の
(これから何度か観るだろう)佳作。
同名小説の著者である
スティーブン・シュボースキーが
自ら脚本・監督を務めたので、
作品自体のクオリティも相当だが、
それを支えた若い役者陣も、
また、素晴らしい。
ハリーポッターのハーマイオニー役で
永遠のブレイクをはたしたエマ・ワトスン。
繊細なまなざしが、なぜか
次女のアイドル、hey say jumpの
山田涼介くんに似ている
ローガン・ラーマン。
ネットでは、「アメリカの松潤」と言われる
(松潤より、破天荒で繊細な感じがある)
自身のロックバンドでドラムとボーカルを務める
エズラ・ミラー。
(お、なぜか、ジャニーズ続き)
この3人、これから大活躍するだろう。
(エズラ・ミラーよ、生き急ぐなよ。
きみのことは、おばさんはちょいと心配だ)
この映画には、
永遠の思春期中年、モリッシー率いるSmithや
変態こそCOOLだ、とわたしに思わせた
【ロッキーホラーショー】など、
わたしたち世代には懐かしいものが沢山出てくる。
つまり、著者とわたしたちはほぼ同世代なのだ。
その意味では、
これは第1の思春期をSURVIVEして
なんとか生き残った、監督自身への
また、わたしたち世代への
強烈なオマージュでも、あるのだ。
☆この映画と次に紹介する映画を
ブログで紹介してくださった
Mさんに感謝。
受信するのって楽しい。
他にもいくつか。
- 世界にひとつのプレイブック DVDコレクターズ・エディション(2枚組)/ブラッドリー・クーパー,ジェニファー・ローレンス,ロバート・デ・ニーロ
- ¥4,104
- Amazon.co.jp
これも、次女Kちゃんと観た。
お芝居の脚本のような緻密なストーリーを
個性溢れる役者陣が、自然体で演じている。
何より、すっかり「イイ女」になった
ジェニファー・ローレンスが、良い。
(ウィンターズ・ボーンの
強いまなざし、健在!)
次女Kちゃん、すっかりファンになったようで
ジェニファーをiPhoneで検索していた。
この映画を観ると、ひとのこころって
やはり、他者との係わりの中で
癒やされていくのだ、で、
それを「奇跡」と呼ぶのだな、なんて
恥ずかしながら、思った。
奇天烈な映画であり、
でも、わたしたちの隣にある
よく見知った世界を描いた映画でもある。
王道のラストに胸が熱くなる。
残り二本は、sioのおすすめ。
- チョコレートドーナツ [DVD]/アラン・カミング,ギャレット・ディラハント,アイザック・レイヴァ
- ¥4,104
- Amazon.co.jp
- ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]/クリス・ヘムズワース,ダニエル・ブリュール,オリビア・ワイルド
- ¥5,076
- Amazon.co.jp
毛色は違うが、人生を感じさせてくれる映画たち。
どちらも無駄のない脚本、映像。
素晴らしい役者陣。
今日のような、柔らかく曇った日曜日の午後
寛いで観るには、最適。
(前の2本も同様よ)
前者はラストが少し悲しいので
(でもその哀しみは愛に通じる。
深くて優しい愛。長く生きていると
喪ってしまいがちなもの)
すでに悲しい気持ちだったり、
この後、踊りにいくのよ~、みたいな
ウキウキしたい日には受信しない方が可。
あー、映画って本当に良いですね。
受信する喜び、ここに極まれり!デス。