月曜日が祝日だと、どうも曜日の感覚がずれる。
もともとそんなもの、あるかどうかもあやしいのだけれど。
わたしとおかあさんは平気で、木曜日なのに金曜日と思い込んで暮らしている、ということがままある。
そんなわけで、朝起きてしばらくするまでバイトがあることに気が付かなかった。
さっさかお弁当作りにはげんでばたばたと家を出る。

バイト先で、久しぶりに恋愛経験豊富な彼女とたくさん話して。
器はひとつしかないんだから、ひとつひとつの恋愛をきちんと片付けないと次が降ってこないよ、
と言われる。
そして、悩んだり、後ろ向きに考えることをやめる究極の手段としての、必然性について。
あのとき、迷ったことも、後悔したことも、勇気を出したことも、失望したことも。
すべて必然だったのだから、と。
この感じ、何かに似てるんだよなーと思ってようやく判明する。
そうか、彼女は、歩く自己啓発本だ。

Minulla on nalka!『貝がらと海の音』 庄野潤三著

歳をとった夫婦の、穏やかな日常生活。
そこには娘息子、孫やらご近所の人まで登場して・・・
という設定だけで、読む前からほれこんでしまった。
独特の、庄野節も慣れると読みやすいように思う。
なんというか、文節の切り方、などが。
視線がいい、と思う。彼の、人や日々の生活をみる視線。
綴られているのは、静かで、平和で、穏やかな世界なのに。
この本を、好きかどうかで、いろんなことが分かれる気がする。
庄野さんワールドは、それくらい力強く確立されてる。