なんとか8時台に起きる。
がんばっても、やっとこの程度になったという感じ。
銀行に口座開設しに行ったり、けーたいのプラン変更しに行ったり。
忙しくなったら後回しにしてしまいそうな用事を済ませる。

早い時間からバスタブにお湯をためて。
本を持ち込む。
ロクシタンのチェリーブロッサムのボディソープがいい香り。

Minulla on nalka!締めくくりは、わが家の定番のひじきごはんで。
ひじきごはんは、たいていひじきが煮られた翌日の食卓に並ぶ。
あまーい入り卵を散らし、最後に紅しょうがをのっけるというのがわが家流。
この3つの組み合わせがなんともいえないおいしさで。
ちょっとした工夫が、がぜん料理をおいしくさせる、と思う。
あとは大根といかの煮物と、わらで燻したかつおのたたき。
地味ながらも、いい食卓だねーと3人で言い合って食べる。

1年とちょっとの間、読んでくれてた人がいたら、どうもありがとう!


あたたかな春はみんなに平等にやってくるけれど。
あたらしい春は、わたしにはこの先もうやってこない。
テストが終わって晴れ晴れとした気持ちで夏休みが始まることももうないし、
どきどきしながら初めてのクラスの教室に入ることも、もうない。

えんえんと、そしてたんたんと。
絶え間なくやってくる毎日にのみこまれることなく。
わたしはわたしの調子で生きていけるといいなぁと思う。
開けたいときに窓を開け、吸いたいときに風を入れる。
わたしの宝物はわたしにだけわかればいい。

ここからはじまる、わたしの生活。

最後にくつを整理して、片付け終了!
しつこく前置きをすると、わたしの部屋はもともと人の予想に反してきれいなのだけれど。
この度どこの隅をつつかれても困らないほどに、完璧に片付いたということ。
あーすっきり。

掃除機をかけながら、旅について考える。
特別な日よりも、なにもない毎日の生活のほうがずっと好きなのに。
どうしてどこか遠いところに出かけたくなるんだろう、と。
うーん、と考えて。
わかったことは、わたしにとってはけっきょく旅も、日常のつづきなんだってこと。

旅先でも、とくべつなことは、あまりしない。
ただ、単純に好きなのだと思う。
身軽に、一歩を踏み出すことが。
気持ちのおもむくままに、進む強さをもつことが。
それから欲望に、従順な自分が。


夕方から、大好きな大学の友達とお茶をしに。
気が付いたらあっという間に4時間が過ぎていた。
もろもろの感覚が似ていて。
話しながら、この感じ誰だっけなーと考えてわかった。
あー、わたしとおねえちゃんの会話に似てるんだ。
霞ヶ関勤務で5時15分が定時の彼女と、永田町勤務で5時が定時のわたし。
人のめぐりあわせって、そういうふうにできてるんだろうなぁ。

昼前しゅうちゃんと待ち合わせ。
わたしの誕生日プレゼント(22歳の)を買ってもらう。
いつかほしいなぁと思っていたシャネルの紅筆。
前々から、口紅はシャネル、と決めている。
ずっとずっと使い続けたいな。
ちょっとだけお茶をして、伝えたいと思っていたことも伝えられて満足する。

けっきょく目黒の美容院に舞い戻って。
いつものかわいくて大好きな美容師さんに切ってもらう。
またクラシカルに内巻きにしてもらう。
毎朝なかなか大変なんだけどね、と思いながら。

夜はいつものひまっこで定例の飲み。
どうしてこんなに楽しいんだろう。
みんな何気ないふりして、しっかりやる気を出しているように思う。
試験とか就活とか、筑波からはるばるとか、2次会を抜け出して、とか。
もちろんわたしのような聞かれるまでもなく正当にひまな者まで。
おわりは時季にのっとって、締めの挨拶や一本締めまでとりいれてみる。

明日もあさっても夜は家にいる予定だから。
わたしは最後までわたしらしく。
人生最後の「門限」を堂々やぶってのけた。

駅からわたしの住む家までの道のり。
バス通りは桜並木が続く。
駅から少し遠いこともあって、ふだんは不承不承歩いているのだけれど、
この季節、気分はいっきにお花見になる。

そんなお花見、というのはいわゆる口実で。
わが家に大事なお客さま。
おねえちゃんのだんなのご両親と、妹さん一家が遊びに来る。
おかあさんはあちらのおかあさんと遊びに出かけたりしているけど、
夫婦でわが家にやってくるというのは初めてで。
前日から料理の買出しに下準備に、精を出すおかあさん。
わたしはたなぼた気分でご馳走をいただく。

みんなそろって見てみると、結婚ていうのは家族が増えることなんだなぁと思う。
事実現実として。
あちらの夫婦も、妹さん夫婦も、姉夫婦も、うちの両親も。
みんな仲がよくてわいわい楽しくて。
こうやって、縁あって関係が深まるってすてきだな、としみじみと感じた。


起きると12時。
きのう寝るの遅かったからなぁ。
そろそろ早起きの練習を・・・と思いつつ、ついに3月も終盤だ。

引き続き、クローゼットの片付け。
何度も途中で、放り出したいと思いながら。
おとうさんいわく、「幼稚園生みたいな」服を捨てたら、だいぶ量が減ったように思う。
なんとか今月中には終わらせたいなぁ、落ち着いた部屋で新年度を迎えたい。


Minulla on nalka!浅草「アンジェラス」のボートケーキ。
スポンジと同じ厚さではなかろうかと思われる生クリーム。
いわゆる“まるごとバナナ”的な感じかな~と思って口にしたら、想像以上のおいしさだった。
スポンジのきめが細かくて、生クリームはさらっと軽め。
中のフルーツ(いちごとバナナ)もフレッシュで、まるでショートケーキを食べてる感覚。
うーん、おそれいりました。

きのうはオールするか否か悩みに悩み。
けっきょく終電で帰宅。
夜のうちに帰らないと、学生気分をうまく切り替えられなさそうだったから。
今ならうまく、消化できると思い。
おかあさんに起きて待っててもらって、夜な夜な語る。
学生終わっちゃったねーて。
彼女はなんかほっとして疲れちゃったらしい。

のんびり起きて。
さっそくしゅーちゃんと電話してみたり。
卒業式の写真を整理したりする。
きのうはなんだか不思議な日だったなーとかいろいろと思い出す。
卒業式だしってことで思わぬところから過去の告白を伝えられたりして。
むかしのことでもなんでも、好きでいてくれたことは素直にうれしい。

夜になって、部屋の片付けの続きを再開する。
一番見たくないクローゼット。
いっしょに衣替えもしてひっちゃかめっちゃか。
とても今日中に終わる見通しは立たない。

いつもより、少し念入りにお化粧し、でもけっきょくあまり変わらない顔で家を出る。

Minulla on nalka!卒業式。
何が楽しみって、念願の袴を着られることと、久々の友達に会えること。
あまりにレトロで大正ロマン風で、いろんな人にコメントをいただく。
おとうさんに仕事休んでーてわがままを言い。
両親そろって式に参加してもらう。
4年間、大学に通わせてくれてありがとう。
この日は、誰よりも両親に感謝するべき日だ。
学士証書を受け取って、学生証を返還する。
わたしの身分を証明するものが、ひとつ減った。

会いたかった人に、ほとんど会えて。
もしかしたら一生会えないかもしれない人とたくさん写真も撮る。
思いっきり一目惚れしたラグビー部主将の彼とも話ができて写真も撮れて大満足!
最後は大好きなサークルにお祝いしてもらって送り出してもらう。

一年前にこんちゃんが言っていたことを思い出して。
そうだ、悲しいことなんて、ひとつもないんだ。
学生だって社会人だって、働いたって結婚したって。
わたしが好きなものはずっと変わらないし、
わたしにとって大切な人もずっと変わらない。
きっと、ずっとこうして生きていくんだろうなー。
それを変えずに生きていられるような術を、気が付かないうちに身につけているんだ。
わたしにはわかる。わたしのことだから。

起きてひたすら部屋の片付けをする。
教科書を入れていた棚がからっぽになる。
ここに、これからいったい何を入れるのだろうという素朴な疑問。
学生が終わるのだな、と初めて実感した。

Minulla on nalka!休憩ーと、おかあさんとお茶をする。
梅が丘「レ トラス ドゥ マ」のマカロン。
バイトの後輩ちゃんにいただいたもの。
おいしい!ひとつひとつの味がしっかりと濃い感じ。
今まで食べたマカロンは、中のクリームがジャムだったり、食感がくちっと固めのクリームだったりしたのだけれど、ここのはクリームがなめらか。
後味に、ほわっとアーモンドが香る気がした。
重ね重ね、ごちそうさまでした。


夕方からばたばたと用を足しに出かける。
取り寄せてもらったジャケットやパンツをとりにいったり。
袴のレンタルを美容室に持っていったり。
あっという間に夜になる。
おかあさんがずっと洋服の準備したりつめ塗ったりそわそわとしている。
天気がぎりぎりまでもってくれるといいのだけれど。
朝ごはんは、きのうバイトの後輩にいただいた手作りのパン。
わたしがパン好きだと言ったら、彼女のおかあさんが焼いてくれたそう。
ありがたくいただく。
軽くトースターで焼いたら、さっくさくですごくおいしい。
レーズンのほうも、シナモンがいい具合にきいていて売り物みたい。
わたしもいつか、パン作りしてみたいなぁ。

卒業式も間近だし、3月も下旬で。
大慌てで部屋の片付けをする。
使わない教科書をまとめたり、気になっていた棚を整理したり。
中学、高校、大学と細々とつけていた日記帳を読み出したらちっとも作業は進まない。
たまに、よく毎日ブログ更新できるねーと言われるけれども。
毎日だいたい15分くらいのはずだから苦ではなかったのだと思う。
きっと文章を書くことは、昔からわたしの日常の一部なのだ。

以下はほとんど私信。
そんな昔の日記に、川上弘美の『溺レる』の感想文らしきものを発見。
誰が見るわけでもないのにあのころからレビューをしていた自分がおもしろい。

―川上弘美の『溺レる』を読んだ。何ていうんだろう、表現のしようがない。ひたすら情熱的。男と女の関係を、粘っこいと訳す人を初めてみた。(今気付いたけど、作家て空想や現実をうまく“訳す”人のことをいうのかもしれない)かなり抽象的な話だけど、この要素が現実になったらすごいんじゃないかと思う。そして考えた。人間は一生にどれくらい「溺レる」んだろう?男に「溺レる」のも、その男との関係自体に「溺レる」のもどちらもいいな。色々なスタイルがあると思う。だから楽しいんだ、恋愛は。―

御茶ノ水のZ会に通っていたような記述があるため、おそらく高校2年の12月8日。

早熟で生意気だった17歳のわたしが、同じく早熟で生意気だったであろう18歳のあなたと会っていたら、と想像せずにはいられなかったのでした。
Minulla on nalka!『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎著

食わず嫌いを抜け出すための2冊目。
やっぱりだめでした。
もしかしたら、この人の本が、というよりも、この手の小説が好きじゃないだけかもしれないなぁ。
世間では、こういうのが人気なのだろうか。
『重力ピエロ』を読むか迷う。
映画化もされたし、期待できるかもしれない。

読んでいる間中ずっと、別の本がとても恋しかった。



大学もバイト先も一緒の後輩ちゃんとお茶。
早々に内定が出たとのことで。
事務所は違うけれど、なんと職種までいっしょになるとは。
わたしはあまり役に立つアドバイスもできなかったのだけれど、
お礼の品々をいただいて、恐縮する。
わたしより事務所のこと知っていて、さすが情報通。


Minulla on nalka!お茶をしたその足で、バイト先の飲み会に。
大学生の大好きな事務の子たちだけでやりたーい、とわたしが言い出したのがきっかけで。
ついに実現する。
この忙しいなか、ほとんどの子が来てくれてうれしい限り。
わたしが1年のころは、4年生の先輩はやっぱり怖くて。
畏れ多くてあんまり話しかけられなかったことを思い出す。
わたしたちの学年が唯一のこせたものがあるとしたら、こうやってみんな仲良く話して飲んだりする場を作れたことかもしれないなーと、話しかけてくれるかわいい後輩ちゃんたちを見て思う。

※写真は無断掲載。許してねーみんな。