記憶違いでなければ、11年前の8月25日も火曜日だった
こんなどうでもいいことまで覚えている。

なのに、休みあけはよく、今日は何日だっけ?何曜日だっけ?
なんてなりがちで、その答えに同僚が「給料日!」と答えたものだから
すっかり朝から、本日は「給料日」ということだけがインプットされる日になってしまった。
毎年、この朝、その日だと思うのに…。

夕方、仕事の書類に何気なく今日の日付を記していて、
ハタと気付いた。


今日は日本酒を買って帰ろう。


毎年、なんとはなく、父親の写真にみせびらかすように
小さなお猪口に日本酒を注いだものを前に置き、
なんとなく一緒に呑んでいる気分に浸ろうと思う日。
「女だてらに」と言われながら「アンタに似たんやからしゃあない」
という会話をしながら
それでも、おおっぴらに娘と呑みにいくのをひそかに楽しみにしていた彼と
早くから実家を離れたこともあってそういう事が実現できる事がなかったのを
こんな形でだけど少しでも解消してるのかもしれない。

医者から「酒はヤメなさい」と言われ、
「これは酒じゃないから」と言いながらビールや焼酎を呑んでたけど
一番すきだった日本酒だけは、口にしなくなっていた。
それ呑むんやったらいっそ、好きなポン酒呑めばええのに、と可笑しくさえ思われ
オマエは横山やすしか?と突っ込みも入れたくもなってた

日本酒ならなんでもよいわけでもなく、好き嫌いがはっきりしてて、こんなんはアカンとか、もらいもんでも平気で言いよった。
だからホントは一番好きやった銘柄があれば良いのだけれど、ま、気持ちやし。

そういや、全く下戸の弟もいつも台所に呑めないはずの日本酒を置いている。
仏前にお供えするだけだけのために、ちまちま用意しているらしい。
わたしのように呑めない彼は、銘柄まで知る由もないようだけれど、
ま、そんな彼が用意しているものに文句言うたらアカンやろなあ。


しばらく写真に一杯見せびらかした後、
いや、一緒に一杯やった後、
もったいないので彼の呑みかけ(?)は料理酒代わりに使って、皆の口に入った。
これも毎年のこと。
あまり日本酒を呑む習慣のないワタシは1合呑めば、
彼が「臭い」と嫌いだったワインなどにに切り替えてるとこなんやけど
さすがに今日はワインではアカンやろ、と
彼曰く「酒ではない」焼酎に切り替え。


毎年のささやかなセレモニーに、末っ子の
あまりおじいちゃんの記憶のないボウズが色々聞いてくる。

いなくなったから素直に言えるのかもしれないけど、
私にとって良くも悪くも一番影響を与え続けた人、
いまなら「尊敬している人は?」と聞かれた時に
「父です」と即答できる人
今だから、やとは思うけど、ね。
今も居てたら、きっとそんな風には思えてないやろなあ、いいとこが淘汰されてるからねえ。

呑んでるのは酒ではないはずやのに、
いや、その前の酒がきいて酔ってるのか
そんな事を口にしている。

親の事がそんな風に言えるようになりたいなあ、
そんな風には言えんよなあ

と感心されてしまったんやけど…
あれ?

いちお…ワタシ…親なんですが…
本人に言うか???


毎朝彼と奪い合う様にして新聞を読み、
みたくもないニュース番組につきあわされ
テレビの毒舌といわれる人達よりも辛辣な言葉の批評を真横で聞かされ
自分の考えを保っていて
ああだこうだと常に言うていた。
返事をしないテレビや新聞にまで。
テレビや新聞が返事をしないから、まだまだ今でもどうだかだけど
今よりさらにケツの青いワタシが相手をされられる事も日常で。

写真のそばに選挙公報。
置くとはなしにあったんやけど、こういうのにもしっかりと目を通していた彼。
ワタシもきちんとそれに目を通さなければ、
という気持ちにさせられるのは
少なからず影響を受けているのは間違いない。、
いまならネットの情報などもいっぱいで、
たとえネット自体に興味がなくて普段さわらなくとも、
こういう時だけはああだこうだと教えを請うて、嬉々として情報を読みあさってたに違いない。横にはワタシを従えて。
今の状況を彼ならどんな風に、捉えているのだろうか
聞いてみたいよな気もするし、なんだか、想像できる気もする。

野球が好きになったのも、かなり影響を受けている。
グローブのある家は珍しくないやろうけど、キャッチャーミットのある家はそうないと思う。
ボウズと昨日観戦してきたなんて言うと、だからどうした、と口ではいいながら、悔しそうにしている姿が手に取る様にわかる。

来年は彼の好きやった、そして、ワタシが一番好きな
日本酒をその日に備えて準備しよう。
いや、その前に、その日を今日見たいにボーッと忘れないよにしとかなあかんのやけろど。
てか、別にその日でなくともええのかもしれんけど。
…でもやっぱりどこか特別な日なんやろけど。





無宗教・・・? たにしんさん
 自分の親父も酒好きでした~。
毎晩帰りが遅い遅い!!

 そんなのを長男として見ていたので、自分は
どこにも行かないのかもしれませんね。

 さて、子供たちへ受け継いで行きたい事って、
沢山あると思います。

 自分、母が急に「無宗教」を謳い出して、
お墓も要らない、葬式もしない云々・・・。

 丁度ネットから姿を消してしまっていた時期、
自身何ともならなかった時期と重なり、
それにあぐらをかいてしまっていた自分・・・。

 未だに両親のお墓もないのですね。
だからお墓参りもした事ないし・・・。

 弟の職場(実家)の仏壇にお骨が二つ並んで
置いてあります。

 数年に数回行っては、小箱に両手を乗せ、泣く程度・・・。

 自分の子供には「お墓参り」とか、ご先祖様をという
事は、何一つ教えてあげれておりません。

 自身、命日すら忘れてしまっています・・・。
この変だったかな?みたいなアバウトさです。

 時々凄く複雑な気持ちになります。

 幸い、嫁さん側は、その点しっかりしているので、
その点が救いです。(August 27, 2009 20:53:40)


だからせめて偲ぶんかもです。 ちびのみぃぃさん
たにしんさん
1回書いた筈のコメが反映されてなかった…

> 自分の親父も酒好きでした~。
うちは宅呑みしてから、出かけていくってのが常でしたなあ

> 自分、母が急に「無宗教」を謳い出して、
>お墓も要らない、葬式もしない云々・・・。

私の父は亡くなる1年前に、自分の父親の大きな法事をしていました。
その少し前からお墓とか仏壇とか新調し、ついでに普段は呑み友達の地元のお寺の住職(だから法事などは最後は父と住職の呑み比べ状態になってた)に、もう法事は一切しない、月命日も来なくていい、生きてる人の方がシンドイのはおかしい、と。
で、私と弟に「話はしてあるからもう何もしなくていい」それを現在忠実にw守り、ほんっまに何もしてなくて、何回忌とかいうの全く頭にないんですよね。
それでいいのかな?彼の強がりでホンマはやってナンボと甲斐性あるみたいな見方される田舎の盛大な行事、してほしいんちゃうんかな?
と自問自答することもあるけど、形より気持ち、とお盆前に帰省した時は子どもを引き連れ、父自身の立てたお墓を掃除しに行く事にしてます。
それも滅多にはできないんですが。だから、うちの子どもたちは小さい時にしか経験のない、法事の記憶なんておそらくないでしょう。
でも、きっと「おじいちゃんを偲ぶ事」ってのは、どこかで伝わってるんじゃないのかな、って思ってます。
そういう形もいいかな、って。
偽りのない本音と、少しいいわけ。たにしんさんのコメントに共通するとこが少しあるのかもしれないな、とおこがましく思いました。
父が、シンドイ行事とかしなくてもいいとか言いながらも色々形を作ったのは、田舎でずっと生きて来た自分の義務をようやく果たした達成感みたいのもあったのかもしれないですね。
彼の「しなくていい」というのは、格好つけと、ホンマにその呪縛がきつかった2つが合わさっていたとは思います。(August 29, 2009 20:42:02)


Re:だからせめて偲ぶんかもです。(08/25) yo!さん
なんか、すごくお父上の気持ちがわかります。
それを理解されているみぃぃさんの気持ちも…

ええ話やなぁ。
(August 29, 2009 21:34:07)