専門学校を卒業して、中堅の印刷会社に入り、自分で好きなように洋服を買えるようになりました。

 

その頃はバブルだったので、いかにもいい女風のボディコンシャスな洋服が流行っていました。

 

私はソバージュをかけ、身体に密着した服を着て、紫のルージュをビッと引いていました。

 

 

朝、鏡で自分を見ると、顔の輪郭がボーっとぼやけて見えました。

身体の内側から、妖しい光が発行しているようでした。

(これは狐の霊現象だと今では思っています。

 その時も「おかしい」とは思っていましたが、「若いってこういう事なのかな?」で済ませていました。)

 

自分で見ても、顔の作りがどうの、ではなく、なんか凄く奇麗なのです。

自分の内側と外側が全然違って、鏡を見るたびに自分ではないような違和感を感じていました。

 

「これはモテるわ」と自分でも思っていました。

 

そう、私は信じられないくらいモテました。

 

自分の家で洗濯をできない服ばかり着ていて、しかもお金がもったいないからクリーニングにもあまり出さないので、夏の洋服は汗ですえた臭いがしていました。

 

顔中、ニキビだらけの時期も長くありました。

 

それでも男の人達は寄ってきました。

 

男の人との恋愛トラブル、女性からの総スカンと私の身の回りの

汚さについて書いていきたいと思います。