夏と言えば花火。
毎週どこかで花火が上がりますね。
私の病院からも見える花火がいくつかあり、昨日はその一つが見えました
他の患者さん達と看護師さん達とでみんなでワイワイいいながら見る楽しい時間でした。
さて、今日は本の紹介。
少し前に、 new york times best seller に91週連続で載っているhillbilly elegyを読みました。
ワールドワイドで100万部突破みたいですね。
私は英語版で読みましたが、
和約もあります。
英語版は、語り口調なので、読みやすかったですよ~。
ケンタッキー州の貧しい地域で育った白人男性が困難を乗り越えながら、最終的にYale 大学に入り、卒業するまでに感じたことを時系列に沿って事細かく書いているのですが、ほんとに、その感情の変化がわかりやすく書いてあって、その内容が興味深かったです。
まるで彼の人生を疑似体験しているような感じ。
なぜアメリカの白人貧困層がトランプに投票するのか。
make America great againがなぜ彼らにあれほど響くのか。
なんとなくわかっていたつもりになっていましたが、私もまだまだでした。。。。
普通の恵まれた家庭に育った人はわからない世界でした。
内容は濃すぎて色々思うことはありましたが、ちょっと文章にできないのでやめておきます。
気になる方はぜひ読んでみてください。
アメリカの貧富の差は昔から深刻だとは思っていましたが、いまだに拡大していて、
ほんと、なんとかならないのか、とよく思うのですが、
本を読んで、なんともならないかも、という絶望的な気持ちになる感じでした
どんなに地域のサポートがあっても、最終的には家庭環境がその子の人生に影響する現実が切ない。
でも、作者のように、なんともならないような状況から這い出す人たちもたくさんいて、netflix配信中のselling sunsetにでてくるメインキャスト達なんかも実はその一例かと思います。
selling sunsetはseason 1から見ているのですが、season 6 と7が最高に面白くて、もう一気見でした!!
内容はくだらない女性陣同士のいざこざなのですが、その本気の言い合いがおもしろいんです。
そこまで言う?と、あきれるくらい言い合いが激しいのですが、さすがアメリカというか、西海岸というか、最後は笑いにもっていく彼らの明るさと優しさがまたよいのです
で、selling sunsetの主人公もこれまた、ケンタッキー州の貧しい地域出身。しかも日本人の血が入っている女性です。クオーターかな?
(なんかケンタッキーというと貧しい代名詞みたいですが、みんながみんな貧しいわけではありません、念のため。でも貧しい人は多めかな。。。)
ほかのキャストも、みんなもそれぞれ色々、幼少期に苦悩を抱えた人たちばかりで構成されています。
親の離婚、DV、ドラッグ、若すぎる妊娠出産、性的虐待、育児放置、等を自分自身が経験してきた人ばかり。
一見キラキラして成功して見える彼らですが、言動の節々に幼少期の困難を超えて今があるのが
伝わってきて、これが泣けるんです。
hillbilly elegyを読んだ後にみたら、余計泣けました。
あとは、西海岸の行き過ぎた感覚も面白いです。
botox打ちすぎだし、整形しすぎ、ビタミンの点滴とか、ちょっと色々人工的過ぎてover the top感がありますが、今西海岸はこんな風になっているんだな(一部の人たちだとは思いますが)、と今の西海岸事情を見る目的でも面白い。
私はキャストの中では新キャラのBre推しなのですが、次のエピソードは出ないかも、とのことでちょっと残念。
ほんと彼女最高。
出てくれるといいなー。
ほかのキャラたちもseasonが上がるにつれてどんどん変わってきて面白いです。
hillbilly elegy 読むと、アメリカの成功者が今までと違って見えてくるから不思議です。