くんくんが探し求めたお友達①はこちら


電話番号がわかった私たちは、
スカイプで直接電話をかけるという行動にでることにしました。


思い立ったらすぐ行動派のさっちゃんは、
すぐに電話帳に記載されているところへ電話をかけて、
くんくんが探し求めている友達かどうか確かめるよう

『はやくかけてみて!』
っとダーリンをせかします。

ところがダーリンは
まず、突然見知らぬ電話番号
見知らぬ声の男性から電話がかかってきたら
お家の方に警戒されるので

何を言って
何を聞くか
頭の中で整理し始めます。

くんくんはというと
20年間、音信不通の友人かもしれない人物の電話番号を
たった数分間、
しかも自宅のパソコンのマウスを数回クリックしただけで
探し当ててしまったかもしれない事実を受け止めることができず、

そしてもしかしたら彼女本人と話せるかもしれないという
期待が入り交じり、
胸の高揚とともに、やや不思議な感覚に襲われました。

いざ、
ナンバーを押し、コール音だけが、
息を呑みシーンとなった3人とベビーがいる部屋に響きます。

1回2回・・・・
4回ほど鳴った時点で、

留守かも・・
という言葉が3人の脳裏に浮かびます。


5回目くらいでしょうか・・・。


カチャっと受話器をあげる音がし


『Hello?』っと中年女性の声がしました。



ダーリンが用意したセリフを列べます。


『北海道のくんくんに心当たりはありませんか?』


電話越しの女性は


『はい。くんくんは知っています』


なんということでしょう!


そうです!

電話の向こうの彼女は、
くんくんが20年間探し求めた友達、

本人その人だったのです!!!



こうして
『札幌の雪祭りで会いましょう』
と約束した2人は、
20年ぶりにお互いの声を聞いたのです!

それからくんくんは
札幌の雪祭りで会うことが出来なかった事を詫び、
20年間、思い続けていた事。
それまでの思いを告白することができたのです。

シアトルの友達も
実は最近、
なんだかくんくんのことが気になり
連絡をしたいと思っていたのだけど、

20年間もご無沙汰してしまい
なんだか連絡をしそびれてしまったことを打ち明けてくれました。そして、いつもなら知らない電話番号にはでないのだけど
この時間帯なら日本の友達からかかってきたのかもかしれないと、思い切って出てみたそうです。


しばらく
2人はお互いの近況語り合い
そして
日本で再開することを約束しました。


この出来事があり、数日たった今
さっちゃんが思うことは


求めつづけるならば
与えられること。
探し続ければ
見いだせることを

くんくんの経験を通して教訓として学び、

諦めてはいけないこと。
自分の力で解決出来ない事でも、

解決できる人に協力を求めるならば
願いが叶う事を学びました。


20年間という月日を
たった数分の卓上の作業で埋めてしまった事には
正直、拍子抜けしてしまいましたが、

くんくんが感動し
子どものように無邪気に喜んでいる様子を眼にし
とっても心が温かくほっこりしました。

そして
その日の夕食の団らんは、シアトルの友達の話題で盛り上がり、
家族がとっても穏やかに過ごせたような気がしました。



さて、
くんくんとお友達は再会する事が出来るのか?!

お友達が本当に日本へ来てくれるのか。
くんくんが飛行機に乗りシアトルの彼女のもとへ訪れるのかでしょうか。

続編はくんくん次第です!


くんくんが探し求めたお友達 
は、とりあえず
完!とさせていただきます。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ペコリ


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