自身の勉強も兼ねて、扱った症例を残しています。
個人情報は個人を特定できないように、一部変更しています。
80代女性、1.数か月前からの左首の痛みと、2.数日前に起こった右五十肩と2か所の不調です。
1.の左首痛は思い当たることはなく、いつも痛みと熱っぽさがあるとのことです。
手のひらで触れてみるとコリ感は少なく、かすかに熱感がありました。
2.の右五十肩は腕を横から上げる外転と、前から上げる屈曲動作で痛みがあり、上げづらいようでした。
触れてみると肩回りに異常はなく、右肩甲骨の内側に緊張感がありました。
これらに関しては通院もしていて、病院からは問題ないと話されているようでした。
1.の左首の部分は、近くにある「大椎」と、左手のひらの「後渓」というツボを使うと熱感が薄くなり、弾力が出てきました。
確認すると、3割くらいまで違和感が減りラクになっているとのことでした。
2.の右肩甲骨の内側は、右手のひらの「腕骨」というツボを使うと緩んできました。
確認すると右腕はスムーズに上まで上がりました。
2.の右肩甲骨の治療は単なるコリのようなものが原因で、簡単でした。
1.の左首の熱感は比較的簡単にとれたのですが、原因がよくわからないのでしばらくは注意していただくようにお願いしました。
スポーツ後の筋肉痛のようなものなら問題ないのですが、ご高齢の方は免疫が落ちているので感染症やそれ以外の炎症で起こることがあるからです。
漢方薬は、ご高齢の方の循環を改善してくれる「牛車腎気丸」が良さそうでした。
鍼灸がお役に立てて良かったです。